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失敗の本質 日本軍の組織論的研究 中公文庫

戸部良一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122075931
ISBN 10 : 4122075939
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大東亜戦争で日本軍はなぜ敗北したのか。
戦史研究に初めて社会科学的な分析を導入し、ノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄の六作戦を失敗事例として学際的に検証。
日本軍の組織特性の解明を通じて、日本社会にはびこる組織的病理を剔抉し、自己変革の必然性を提起する。

「文庫版あとがき(二〇二四年)」を新収録。

【著者紹介】
戸部良一 : 昭和23(1948)年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。政治外交史専攻。国際日本文化研究センター名誉教授

寺本義也著 : 昭和17(1942)年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。組織論専攻。元早稲田大学大学院教授

鎌田伸一 : 昭和22(1947)年生まれ。上智大学大学院博士課程修了。組織論専攻。元防衛大学校教授

杉之尾孝生 : 昭和11(1936)年生まれ。防衛大学校卒業。戦史専攻。元防衛大学校教授

村井友秀 : 昭和25(1950)年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。軍事史専攻。防衛大学校名誉教授

野中郁次郎 : 昭和11(1936)年生まれ。カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてph.D.取得。組織論専攻。一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • となりのトウシロウ

    1984年に刊行されて未だに読み継がれているベストセラー。大東亜戦争における諸作戦の失敗を、組織としての日本軍の失敗と捉え、現代の組織としての教訓、反面教師として活用することを狙いとしている。ノモンハン、ミッドウェイ、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄のとりわけ大東亜戦争の戦局の展開を左右した6つの戦いの作戦の決定や実行の実態を分析しより具体的な内容になっているのが非常に興味深い。またそこから導かれる失敗の本質は現代の企業組織にも通じる同根がある。組織に関わる全ての人が読むべき本。

  • モーモー

    論理的な考えよりもその場の情実が優先されてしまうことが日本組織の欠点。 スタートした計画に間違いがあることがわかっても 計画した人物のことを考えてしまい、修正できない。 現在の社会でも単一より多様性がある組織のほうが強いのは事実。 日本でおきている様々な問題も日本人組織だけで考えるのではなく、多様な人々に聞いたほうがいいのではと感じる

  • HideTanaka

    合理的な官僚制組織の代表として軍に目を向け、不確実性の高い戦争の中ではなぜ失敗したのか、組織論的アプローチで分析しています。軍は官僚制に基づき統合された意思決定や明確な指揮命令系統に特徴づけられそうなところ、日本軍は「空気」や「人情」を重視し、下剋上的突出をも許容する特異性も併せ持っていました。ひいては目的が曖昧で、意思疎通に錯誤が多く、短期志向で現場の神通力頼りの組織を生む土壌にもなりました。自己革新に結び付くダブルループ学習ができなかった構造的な問題は、未だに日本の組織にもつながる眼差しがあります。

  • Miyako Hongo

    前読んだときは3章の“現代の組織も旧日本軍からさほど変わっていない”というあたりが印象に残ってた。読み返した今回は一章の個々の作戦で、司令官が己の心情や部下への忖度で作戦の実行を決めていたというあたり。平和な現在、そんな上司は珍しくもないが、他人の命がかかる戦場でしれはどうなのよと心底あきれた□戦争で個人の心情が許されるのは中世の果し合いまで。日本人には近代戦を戦う能力がないんだと思う。精神論偏重の悪癖の影響だろうが、手前が戦いたいからって理由で戦争するなと言いたい。ちゃんと損得計算しろ。

  • ひでき

    何となく難しそう、旧日本軍に対する主観が混ざった一方的な批判に終始する内容ではないかと勝手に想像してしまい敬遠してきた本。 実際は、ある程度の前提知識は必要と思われるものの、とても読みやすいし、客観的に事実を捉え、敗戦の理由を探るものであり、とてもためになる本であった。 役所は旧日本軍のような体制を令和の時代でも有している部分はあると思う。自己変革的な組織への転換が必要と思われる。

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