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詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する 朝日新書

戸谷洋志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953100
ISBN 10 : 4022953101
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

「それってあなたの感想ですよね?」詭弁や論破は何を壊し、何を脅かすのか。論破芸、エビデンス至上主義、ポスト・トゥルース…時として明らかなウソやデタラメに、なぜ現代社会は翻弄されてしまうのか。その脅威に対して、どのように抵抗すべきなのか。ソーシャルメディアによって、対立が先鋭化・過激化するなか、論破がもたらす詭弁の“落とし穴”を考察するとともに、コミュニケーションの深層、持続可能な議論のあり方を模索する。

目次 : 第一章 「論破王」の時代/ 第二章 エビデンス至上主義/ 第三章 ポスト・トゥルースの時代/ 第四章 集団分極化するソーシャルメディア/ 第五章 言語化コンプレックスの時代/ 第六章 議論の構造転換/ 第七章 社交とは何か

【著者紹介】
戸谷洋志 : 1988年東京都生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。専門は哲学、倫理学。法政大学文学部哲学科を卒業し、2019年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。ハンス・ヨナスの研究で学位取得。2015年「人類の存続への責任と『神の似姿』」で涙骨賞奨励賞受賞。同年「原子力をめぐる哲学」で暁烏敏賞を受賞。2021年『原子力の哲学』でエネルギーフォーラム賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 踊る猫

    著者の意見に若干異論を持つが、むろんそうした異論を喚起させるだけの強度をそなえた好著とぼくは読む。日本式のポピュリズムに対していったいそうした風潮がどのような魔性を持ち、どう真剣な議論を弱体化させていくか著者はつぶさに分析を重ねる。そこから提示される結論として著者はあらたな社交(公共圏?)の復権を説く。もちろん同意したい。だが、ひろゆきのような論者ならそれこそそうした著者の社交の定義をまぜっ返すのではないか。そうした著者の「ベタ」を嘲笑いかねない仕草に対して、この著者の戦略はいかにも脆弱かな、と心配になる

  • 小鈴

    第一章のひろゆき論は面白く読んだ。論破に対して論破で返していくとひろゆきと同じ怪物になる。ではどうしたらよいのか?という問いから、その背後には「議論に対する信頼の欠如」があり、ハーバーマスに言及し、最終的に「社交」で解決をはかろうとするわけだが。。。結論は物足りないかな。 そもそもネット技術の進化というか、動画サイトはアテンション経済のため「社交」できずに「面白さ」を追求してしまうからこうなっているわけで。相手とちゃんと向き合える(社交できる)システムならこうなってないわけで。。。

  • oooともろー

    ひろゆきの論破力を題材に、社交力の復権を説く。真の対話。

  • エリカパパ

    トランプ大統領や兵庫県知事の言動がずっと気になっている。このイライラは何か。それは世間や民主主義世界は共通する価値観を持つという前提に立つからだ。本書ては、権力者が嘘を隠そうとしなくなり、その結果嘘をついているか否かということがもはや重要ではなくなってしまう世界にいるとある。あらゆる真実がそれを眺める人の立場によって条件づけられるなら、「私」にとってはとても真実とは思えない主張も、その主張をしている人にとっては真実であると認めざるを得なくなる。著者がその打破に掲げる「社交」は果たしてどこまで有効だろうか?

  • linbose

    ★★★★☆ 論破芸は、自身の信条と関係なく相手を論破する技術であり、客観的エビデンスを要求するが、その存在自体疑わしく、それを提示することは不可能なので、どんな主張も妥当でないと結論づけることができる▼ポスト・トゥルース、SNSが議論の過激化、詭弁の蔓延を助長している▼論破芸の怪物を論破しようとして、自らが詭弁を弄する怪物となる落し穴に陥らないようにするには、これと敵対し、退場させようとするのではなく、あくまで優雅に振る舞い、議論を楽しめるようにすることが求められると。大人にならないといけないですね

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