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東京すみっこごはん レシピノートは永遠に 光文社文庫

成田名璃子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334779160
ISBN 10 : 4334779166
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

高校三年の春、楓は悩み続けていた。あの時、一人の少年の希望を守れなかったことを…。失意に暮れ、卒業後の進路も定まらぬ中、ずっと二人で暮らしてきたおじいちゃんの身に異変が!?そして、すみっこごはんの常連たちにも決意の時が近付く。年齢も職業も異なる人々が集う“共同台所”が舞台の大人気シリーズ。それぞれの旅立ちがやさしく胸を打つ最終巻!

【著者紹介】
成田名璃子 : 1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。2011年『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で第18回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し、デビュー。’16年『ベンチウォーマーズ』が第12回酒飲み書店員大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    副題『レシピノートは永遠に』通りだった。シリーズ第5巻で完結編にふさわしい内容。メインキャラクターそれぞれの旅立ちがあって、最後は ほっこり心が温まる。いつもながら、料理のレシピが凝っていて参考になった。豆腐が命のマーボーは、70度のお湯でじっくり豆腐を温めると旨味が逃げない、という。少量の塩で型崩れも防げる。焦ってやると人生と同じで、しくじる…などなど、味わい深い料理が”共同台所”から生み出されていた。金柑入りのカレーもぜひ、試してみたい。

  • しんごろ

    涙が止まらない。“太陽にほえろ”に例えるなら、七曲署の刑事がひとりまたひとりと殉職していくように、すみっこごはんメンバーが、ひとり去りまたひとり去っていく。こんなことがあるのか。楓の気持ちが痛いほどわかる。寂しいし悲しい。今はどん底かもしれない。でも、この辛さを乗り越えれば、レシピノートがある限り、きっと新しい未来が見えてくるさ。そして、見てみたい。楓が新たな一歩を踏みだした時、そこには新生すみっこごはんがあることを…。新生すみっこごはんを通して、新たな出会いがあることを…。すみっこごはん、永遠なれ!

  • しんたろー

    シリーズ最終巻。レギュラー陣が次々に去ってゆく寂しさ、4巻で宿題になっていた「彼」との嬉しい再会などラストに相応しい展開に泣いたりホッとしたり…特に楓の祖父が語る独白は、娘を持つ身にとっては「反則ー!」と叫ぶほど泣かされた。全巻の詳細を覚えていないのが情けないが、楓の成長物語として素敵な物語だった。涎が出そうな料理の数々も印象的で(本巻は「おいなりさん」がツボ!)、食と人情を絡めた名シリーズだったと断言できる。出来れば数年後の楓たちをいつの日か描いてくれることを熱望!まずはネットで読めるオマケを楽しもう♬

  • seacalf

    大好きなシリーズも最終巻。おじいちゃんの独白がもうたまらない。人生には必ず別離が伴うもので、楓主観に読むので苦しい場面が続くが、悲しみに正面から向き合って書かれているので潔く感じる。かつ丼に麻婆豆腐にカレー、いなり寿司。今回も特別な料理は登場しない。だけど、どんなご馳走よりも食べてみたくなるものばかり。とりわけ柿本さんのいなり寿司を頬張ってみたいな。どんな擦れっ枯らしな人でも無敵の隠し味の前には心がほどけるに違いない。電車の中で目を潤ませ、一人になってからは思うがままに涙を溢した。また始めから読み直そう。

  • hitomi.s

    楽しみました。待っていました。シリーズ5冊目。同じ時間や空間を共有して、大事に思い合ってた人たちとは、時間が経って前みたいに定期的に会ったり連絡したりしなくなった。別れ別れは、やっぱり、さみしい。楽しかった分、大切だった分、余計にだ。離れていても全然連絡取り合わなくても本を読んだりして思い出す瞬間がある。そんな時、思うわ。形は変われども、今も大切な人たちだなーって。出会えて良かった。んー会いたいな。

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