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比叡山の僧兵たち 鎮護国家仏教が生んだ武力の正当化 別冊淡海文庫

成瀬龍夫

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784883251919
ISBN 10 : 4883251918
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戒律の第一に置かれる不殺生戒を破り、中世の仏教教団に武力を有する僧兵が存在したのはなぜか。織田信長による比叡山焼き討ちの検証を皮切りに、鎮護国家仏教に内在した王法と仏法の関係、延暦寺中興の祖・良源の功罪、その武力正当化の論理に迫る。

目次 : 第1章 信長の比叡山焼き討ちを検証する/ 第2章 中世寺院の武力―僧兵とは何であったか/ 第3章 僧兵のイメージを見直す/ 第4章 良源は「僧兵の創始者」か/ 第5章 鎮護国家仏教と武力正当化の論理/ 第6章 延暦寺と三井寺―分裂と抗争の理由/ 第7章 秀吉による三井寺闕所の謎/ 第8章 延暦寺の堅田大責とその背景

【著者紹介】
成瀬龍夫 : 1944年、旧満州国生まれ。高知県で育つ。大阪外国語大学中国語科卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位修得、経済学博士(京都大学)。京都府立大学女子短期大学部助教授を経て、滋賀大学経済学部教授、滋賀大学長を歴任。元放送大学滋賀学習センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • in medio tutissimus ibis.

    中世寺院は武力を備えていた。今日僧兵と呼ばれる武力が生まれた理由は、律令制度の崩壊に伴い守護や武士あるいは他の寺院との抗争のためであり、得度の統制のゆるみによる私度僧を増大の反動として文武の分離を測ったためであり、また鎮護国家仏教という日本仏教の根本的な立場が武装の正当化せしめたからでもある。これが後世の評判は悪いのは、外的には近世日本が武力を武士が独占するのをはじめ分業体制に移行したため中世的な多角経営と自力救済への無理解があり、内的にはついに僧兵に修道騎士的な宗教的な立場を用意できなかったためである。

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