図書室の海 新潮文庫

恩田陸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101234168
ISBN 10 : 4101234167
フォーマット
出版社
発行年月
2005年07月
日本
追加情報
:
16cm,304p

内容詳細

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を…。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇玉手箱。

【著者紹介】
恩田陸 : 1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。’92(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞した。ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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恩田さんの主な長編小説に対して、その予告...

投稿日:2011/09/19 (月)

恩田さんの主な長編小説に対して、その予告編・外伝・姉妹作といった要素がちりばめられたようなユニークな短編集。非現実の世界に嵌まってしまいます。「夜のピクニック」や「6番目の小夜子」の長編を読んだ後にこの短編集を読むと、恩田ワールドにのめりこんでしまいそうです。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて さん

    10の短編からなるこの作品。サヨコと会える!「図書室の海」。誰が登場するのかと思ったら関根秋君のお姉さんでした。そして、サヨコよりももっと会いたかった融と貴子が登場する「ピクニックの準備」。前夜のワクワク感が楽しめるこの喜び。そして「春よ、こい」。春の霞の中のような茫洋とした薄桃色に彩られた世界。この世界観で書かれた長編を是非読んでみたい、そう思いました。ということで、短編集なので一気に読み終えてしまったこの作品。何だか不思議なまとまり感もあって、とても楽しませていただいた、そんな作品でした。

  • ちょこまーぶる さん

    10篇の話の中に好き嫌いはあるが恩田ワールドに浸れる一冊であった。中でも読み進めて表題作を読んでいて、以前読んだことのある感じだなと思い、「六番目の小夜子」の番外編と分かった時の感激?たるや電車の中でニヤニヤしてしまいましたよ。また、映画で見た「夜のピクニック」の予告編もあり、映画も忘れかけていたので、絶対本を買わねばと思いましたね。そして、もっとも恐怖を感じたのは「国境の南」で背筋がぞっとしながら読み進め、喫茶店の頻繁の水の給仕に気を付けよう?と思いましたね。本当に恩田玉手箱のような一冊でした。

  • hiro さん

    恩田さんの同じノンシリーズ短編集の『私と踊って』を先に読んで積読本になっていたこの本を読むことにした。恩田さんの初期短編のためか、『私と踊って』ほど自由さがないが、逆によりいっそう恩田ワールドが楽しめたように思う。「ピクニックの準備」:『夜のピクニック』の予告編的な作品。あらめて青春小説の名作だと思う。「図書館の海」:デビュー作の『六番目の小夜子』を読んでみたくなる作品だった。その他「茶色の小瓶」、「イサオ・オサリバンを捜して」、「国境の南」が好きだ。でも『チョコレートコスモス』の続編が今一番読みたい。

  • SJW さん

    10作品からなる短編集で、「夜のピクニック」の予告編、「麦の海に沈む果実」に登場する水野理瀬の幼年時代、「六番目の小夜子」の番外編を含む。すでに読んでいるので本編との関係が分かると嬉しいがこれらを予告編として読んでから、本編を初めて読むのもありかもしれない。

  • kishikan さん

    久しぶりに読む恩田さん。といってもこの作品は平成14年に刊行されたもの。十の短編はホラーチックなものや青春ものなど、10の味わいがある。それに「六番目の小夜子」や「夜のピクニック」「麦の海に沈む果実」などにつながる作品もあって、恩田さんをいくつか読んできた方には是非にといいたい。僕の好みは「春よ、こい」「イサオ・オサリヴァンを捜して」「ノスタルジア」だけど、「オデュッセイア」はジブリ映画の「天空の城・・・」と「ハウルの・・・」を掛け合わせた話のようで面白い。とにかく、恩田さんは時間軸の使い方が上手い。

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人物・団体紹介

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恩田陸

1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と二度目の本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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