新興国は世界を変えるか 29ヵ国の経済・民主化・軍事行動

恒川惠市

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121027344
ISBN 10 : 4121027345
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
244p;18

内容詳細

21世紀以降、ますます存在感を強めている「新興国」。特にブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカは「BRICS」と呼ばれ、リーマンショック後の世界経済の牽引役として期待された。他方で中国は海洋進出を進め、ロシアはウクライナに軍事侵攻を行う。力をつけた新興国は世界にどのような影響を与え、どこへ向かうのか。本書はアジア、中南米、東欧など29ヵ国を新興国とし、経済成長、政治体制、軍事行動を分析する。

目次 : 序章 新興国とは何か/ 第1章 経済発展をどう説明するか/ 第2章 福祉国家形成の試練/ 第3章 民主化のゆくえ/ 第4章 政治体制変動の実態/ 第5章 経済的・社会的発展の政治的条件は何か/ 第6章 国際関係への関与と挑戦/ 第7章 新興国は世界を変えるか/ 終章 日本は新しい世界とどう向き合うか

【著者紹介】
恒川恵市 : 1948年千葉県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院社会学研究科、米国コーネル大学大学院修了。Ph.D.(政治学)。東京大学および政策研究大学院大学名誉教授。専門は比較政治学、国際関係論、ポリティカル・エコノミー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • skunk_c さん

    まずはしっかりと「新興国」を定義し、29か国を措定する。そして様々なツールを使い、その特徴を経済・政治的に分析し、共通項の有無を判定していく。結論ありきでないその手法には好感を持った。その上でアメリカ中心に築かれた「自由主義的国際主義」に、「国家主義的自国主義」を対置、後者の代表格に中国とロシアをあげるが、その他の国はこのふたつの勢力の中でバランスを見ながら動くと分析、さらにこれは分裂する対立ではなく、共存していくと結論する。それは後者が前者の構造の中で利益を上げているからと考える。とても興味深い論考だ。

  • よっち さん

    21世紀以降、ますます存在感を強めている「新興国」。BRICS諸国を始めとする29ヵ国を新興国と特定し、経済成長、政治体制、軍事行動を分析する一冊。新興国の経済成長の形や成長にともなう社会構造の変化と福祉国家としての形、民主主義体制と権威主義体制の間で揺れ動く民主化や政治体制の変動、経済的・社会的発展の政治的条件とは何か、国際関係への関与やその影響力について考察してゆく構成で、中国は海洋進出を進め、ロシアはウクライナに軍事侵攻を行う中で日本はそれとどう向き合うべきか、いろいろと考えさせられる内容でした。

  • TATA さん

    新興国の類型を様々な観点から実施。前半の経済を切り口にした箇所は比較的良くある内容かと思うのですが、政治面の切り口からとなった後半の分析は興味深く拝見しました。

  • かんがく さん

    著者がピックアップした新興国29ヵ国についてのデータ分析と概念整理が延々と続く硬質な研究書。投資の対象から世界変革の主体へと変わっていく新興国の姿を、経済成長、社会福祉、政治体制、国際関係などのテーマから明らかにしていく。読み物として面白いタイプの本ではないが、今後ニュースなどを見る上で役に立つ知識はついた。

  • リットン さん

    中学の教科書でBRICsという言葉を知ってから10年以上経つが、ブラジルの経済は低迷し、ロシアは戦争へ、という今をみると、予想は難しいんだなと感じる。本書の最後にあった、日本人は自由主義的国際主義を当たり前のもとして捉えて、受け身だというのは自分も含めてその通りだなと思う。生まれてこの方平和が当たり前で、権威主義的でもないこの国で育って、それが世界で見たら難しいことで守らなければいけないものだと思わないといけないなぁ。これから自分が生きている間に日本が権威主義に振れるときが来ないことを願いたいなぁ。。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品