和解 新潮文庫 改版

志賀直哉著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101030012
ISBN 10 : 4101030014
フォーマット
出版社
発行年月
1992年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,161p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ykmmr (^_^) さん

    「言わずもがな。」の彼の時点的小説。『暗夜行路』と同じく、展開はゆっくり。簡単に言うと、例え『親子』であろうと、拗れた紐をほぐす事は難しい。んで、自分の気持ちに正直な2人で、それが余計に強調される。まあ、簡単に『仲直り』されたら、こちらも読む醍醐味はなく、志賀文章に引き込まれて読まされる事もなかろうが。結局『暗夜行路』と同じ、文章を読まされ、展開に納得させられてしまうのである。父子の『和解』は時間を有しても、その『告白文』はさらっと行ったのだろう。それに、作者自身も『父』として、困難がある。

  • まふ さん

    二十年前、朝の通勤電車内で読書中に思わず涙を流した経験の一冊がこれであることを突然思い出して忙中閑的に読んだ。内容はすっかり忘れていたため新鮮ではあるが、風景は全くの私小説風景であり、いかにも志賀直哉的世界だ。父親との感情の突っ張り合い、もつれ合いをお互いに不自由だと感じてはいるが、プライドがぶつかり合って言い出せない状況を乗り越えて、ついに息子の自分から申し入れたところでの父親が流した涙が読み手の自分の心にグッと来たのだと思う。もう一度読む機会はなかろう。

  • mura_海竜 さん

    先日、奈良の旧志賀邸を訪れ、何か読もうと思った。主人公順吉、父との不和からの和解。p36からp62までの赤児(女の子)の急変から亡くなるまでが辛かった。描写が細やかで引き込まれた。父と和解後、我孫子の家に帰って妻の「お目出度う」にホッとした。我孫子の家を去る父の「或る表情」は作者は描写はしていないけれど想像した。

  • 西野友章 さん

    志賀直哉の自然な文章が心地いい。ここでの順吉(志賀本人)は、漱石の「それから」の代助のそれからみたい。父と子の隔壁、新旧の家族観の違い、妻に対する接し方、など代助と共通している。でも漱石より文章の歯切れがいい。ありのままの自然な言葉に、志賀の人となりが出ているように思う。情景描写や心情表現もさすが。特に長女さと子に対する懸命な延命や次女留女子の出産シーンなど、順吉が命に関わる場面は惹きつけられた。それにしても親子の不和がこれだけ周囲に影響を与えるのは、家族との繋がりが濃密な時代だからなのか。

  • Tadashi Tanohata さん

    私も父と和解が必要であった。父は頑固で私は若輩で、うまく交えてなかった気がする。しかし、お互いに時が解決すると思っていたふしがあった。だが、そうこうしているうちに父は若くして亡くなり、その機会を失った。どんな苛酷な関係であれ、和解する機会があることは、貴重なことで、成就するしないに関わらず努力することが成長を促す。機会を失ったものは本を読むべし。

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