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後藤田正晴と矢口洪一 戦後を作った警察・司法官僚 ちくま文庫

御厨貴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480433770
ISBN 10 : 4480433775
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
御厨貴 ,  

Content Description

警察庁長官、そして内閣官房長官を務めた「カミソリ後藤田」。最高裁の多様な要職を歴任し、最高裁長官へと登り詰めた「ミスター司法行政」矢口洪一。二人は、組織をどう動かし、いかに人心を掌握したのか。昭和を生き抜いた彼らはいかなる行動原理のもとにリーダーシップを発揮したのか。長期にわたる本人インタビューに基づき、その生涯をいきいきと描き出すオーラル・ヒストリー対比列伝。

目次 : 第1章 立身出世の階梯を昇る(後藤田式1 視野は広くとる/ 矢口式1 厳格にやる必要はない/ 後藤田式2 ポストは自分から希望しない/ 矢口式2 大局的に物事を見る/ 後藤田式3 任期はどんどん短くする/ 矢口式3 外に出て人脈と見聞を広げる)/ 第2章 人をよく見て判断する(後藤田式1 力の行使には限界がある/ 矢口式1 自分から物事を作っていく/ 後藤田式2 役人の世界を熟知する/ 矢口式2 多種多様な人材を集める/ 後藤田式3 暗黙知のネットワークを作る/ 矢口式3 あらゆる準備をしておく)/ 第3章 リーダーシップに磨きをかける(後藤田式1 激しい政治抗争で一皮むける/ 矢口式1 できるだけ見聞を広める/ 後藤田式2 無用な敵を作らない/ 矢口式2 最高裁の在り方を考え直す/ 後藤田式3 「工程表」による決定過程を描く/ 矢口式3 調査・報告書の作成は若い人に頼め)

【著者紹介】
御厨貴 : 1951年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。都立大学教授、東京大学教授などを経て、青山学院大学特任教授、東京大学名誉教授。専門は政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ステビア

    特に矢口の方はミスター司法行政と呼ばれる所以がわかって面白い。意外にも(?)キャリアシステムには反対だったようだ。いくら御厨先生とはいえ、こんな読者の少なそうなテーマで出版できるのはすごいなとも思った。

  • しんこい

    後藤田氏は自分の回想録もあるので、それとは違う観点があるのでしょうが、読んでないので分からず。警察で政治家として重用された秘密も分からず、まあそんな本じゃないんでしょう。最高裁の判事になっても、専門外の領域は中々発言しにくい、まあこれもそういうものか。

  • 鐵太郎

    警察庁長官から政界に入り、法務長官、副総理まで務め、首相の印綬を帯びても不思議ではない経歴を残した「タカ派の経歴を持ったハト派」の後藤田正晴氏と、最高裁事務総長、最高裁判事、最高裁長官を歴任した矢口洪一氏のオーラル・ノンフィクションを、プルターク列伝ばりに対比してみせ、ひとつの時代と特殊な高級官僚の世界を切り取ったもの。背筋がピンと伸びた紳士の時代、と作家の御厨貴氏はいう。こういう世界を垣間見るのも、面白いもの。

  • check mate

    面白かったけど対比列伝として成功しているかは不明。法廷メモ訴訟でそもそも何故メモが禁止だったかの話は初耳で「へえ」という感じ。

  • めぐりん

    警察と司法官僚の仕事の仕方・役割など、伺いしれない事情を示すものとして興味深い。うち後藤田の回想は官と政の関係が一筋縄ではいかず、官房副長官の重要性を示している。一方、矢口は、司法行政を通じて司法が統制されていく様がうかがい知れる。裁判官は常識がなく、会社や役所では使いものにならないという指摘は言い過ぎか。

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