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日本美のこころ

彬子女王

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094074130
ISBN 10 : 4094074139
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

彬子女王殿下が日本のこころを探す旅

「赤と青のガウン」の著者・彬子女王殿下が5年間の英国留学を終えて次に向かわれたのは「日本のこころ」を探す旅だった。

「神宮の御神宝」「皇居の盆栽」「皇室が育んだボンボニエール」など、日本の美を巡る旅を収録した「日本美のこころ」。

「烏帽子」「久米島紬」「漆掻き道具」など、日本の伝統工芸を支える最後の職人たちとの出会いを描いた「最後の職人ものがたり」。

その2冊を1冊の文庫として完全収録。

彬子女王殿下が4年間にわたって巡り続けた「日本のこころ」を、54篇の美しく瑞々しい文章で綴った珠玉のエッセイ集。

【編集担当からのおすすめ情報】
「日本美のこころ」『最後の職人ものがたり」の文庫化にあたって殿下にいただいた「あとがきに代えて」にはこんなことが記されていました。

「私の日本美のこころを探す旅は今も続いている。この本のカバーデザインになっている雪の結晶は、一つとして同じものはないと言われるほど多様性がある。日本文化も、地域ごとに様々な異なった文化があったり、カレーやラーメンなど、海外の文化が日本文化として形を変えて根付いていたりと、多様性があり、私には雪の結晶と日本文化が重なって見える。掌に乗ったらはかなくも消えてしまう雪のように、この先失われてしまう日本文化もたくさんあるのだと思う。でも、その刹那的な美しさを記録に、そして記憶にとどめていくために、これからも旅を続けていきたいと思っている。この本を手にしてくださる方たちに、たくさんの日本美のこころが届くことを祈りつつ」

日本文化の多様性には目を見張るものがあります。ですが、多様なものはとかくわかりずらいもの。殿下が日本文化に向けるまなざしはわかりずらいもの、多様なものをそのままわかろうとする真摯なものです。本書は殿下が体験された54の日本美のこころを追体験できるというまたとない機会を読者のみなさんに提供できると信じています。

【著者紹介】
彬子女王 : 1981年12月20日、寛仁親王殿下の第一女子として誕生。学習院大学を卒業後、オックスフォード大学マートン・コレッジに留学。日本美術を専攻し、海外に流出した日本美術に関する調査・研究を行い、2010年に博士号を取得。女性皇族として博士号は史上初。現在、京都産業大学日本文化研究所特別教授、京都市立芸術大学客員教授ほか。子どもたちに日本文化を伝えるための「心游舎」を創設し、全国で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • なお

    雑誌『和樂』に連載されたエッセイ集。海外に流失した日本美術に関する調査・研究をされている彬子様。「日本美のこころ」への思いの深さが伝わってくる。月を愛でるため王朝人が愛した桂離宮の事、日本磁器が西洋の貴族の間で垂涎の品だった事など…。正倉院の宝物、京繍、幕末・明治の工芸、相馬の野馬追等多くの優れた日本文化について語られ気づかされる事が沢山あった。「最後の職人ものがたり」として、日本文化を守る砦となる蒔絵筆や建具の金具職人等、多くの職人さんに出会う旅をされる。取材中の彬子様の親しみのある笑顔が印象的でした。

  • ひと

    日本の伝統美を反映したモノや場所を紹介する『日本美のこころ』と伝統工芸を支える職人さんを紹介する『最後の職人ものがたり』の文庫合本版。ボンボニエールを学習院ミュージアムに見に行きたくなりました。本書を参照しながら、紹介されていた実際の伝統工芸品や寺社を眺めてみたいです。職人の後継者問題は深刻で、今の現役の方が引退したらなくなってしまう技術が多い。一度絶えても必要性が出てきたら誰かが立ち上がって復活させてくれることを祈ります。彬子女王さまの初期の固めの文章から後期の柔らかい文章への変遷も楽しめます。

  • てん06

    過去に出版されていた「日本美のこころ」「最後の職人」を収録。一般的な内容よりは少し深く、でも研究成果という深さでもなく、私にはちょうど良い。読んで気が付いたのは、工芸品などを作るための道具があり、その道具を作る職人がいるということ。さらにそんな職人たちが減っていき「日本にこの人だけ」というものが多くなっていることの危機感を感じた。落ち着いた文体で、でもところどころにユーモアが感じられてよい読書ができた。本に登場する「美」そして「道具」はぜひカラーの大きな写真で見たい。

  • 緋莢

    図書館本。『日本美のこころ』、『日本美のこころ 最後の職人ものがたり』を加筆修正し、1冊にまとめ 文庫化したもの。1年半の間に4回も出かけるほど魅せられてしまった出雲のことや、月を観るために 建てられた桂離宮での観月、鼠の毛の入手が難しくなり、今は猫の毛で代用して作られているという 蒔絵筆の職人のことなどを書いています(続く

  • はるき

     日本美を研究者が語るのに、円やかな文章で堅苦しさゼロ。しかも著者が、皇族である彬子女王! 興味深く読了。

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