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ISBN 10 : 4903476898
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"(一社)建築防水安全品質協議会は、2014 年3 月に「特定化学物質障害予防規則に対応したウレタン塗膜防水工事指針」を刊行しました。この指針は、主剤にトリレンジイソシアネート(TDI)、硬化剤に3,3’- ジクロロ-4-4’- ジアミノジフェニルメタン(MBOCA)を重量の1%を超えて含有するウレタン塗膜防水材を対象として、特定化学物質障害予防規則を遵守したウレタン
塗膜防水工事を具体的に進めるために整備されました。
厚生労働省は化学物質による労働災害を防止するため、2022 年から労働安全衛生関係法令の改正を行っています。改正の目的は、化学物質による労働災害を防止するため、従来の特別規則(特定化学物質障害予防規則、有機溶剤中毒予防規則、鉛中毒予防規則、四アルキル鉛中毒予防規則)による規制の対象外であった有害な化学物質を主な対象として、国によるばく露の上限となる基準の策定、危険性・有害性情報の伝達の整備拡充等を前提として、事業者が、リスクアセスメントの結果に基づき、ばく露防止のための措置を適切に実施する制度を導入することにあります。
したがって、化学物質を取扱うウレタン塗膜防水工事業者は、<1> GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)分類による表示ラベルやSDS(製品安全データシート)により伝達される危険性・有害性情報を理解し、<2>化学物質を取扱う塗膜防水工事における施工方法、施工環境等を勘案し、<3>適切な方法でリスクアセスメントを実施し、<4>リスクアセスメント結果に
基づき化学物質のリスク低減措置を決定し、<5>リスクアセスメント結果およびリスク低減措置を労働者に周知する必要があります。
このような要求に対応するため、(一社)建築防水安全品質協議会、建築防水環境安全委員会ではリスク管理マニュアル作成委員会を設置し、「手塗り工法によるウレタン塗膜防水工事における化学物質のリスク管理マニュアル」を作成しました。
ウレタン塗膜防水工事では種々の化学物質を含む防水材料(プライマー、防水材、仕上塗料)が使用されます。リスク管理マニュアル作成委員会では、代表的なウレタン防水材料を選択し、実際の作業環境下において化学物質のばく露濃度を測定することにより、リスクアセスメントを実施しました。そして、リスクアセスメントの結果に基づいてリスク低減措置を定め、使用材料、作業環境、作業内容等を踏まえたリスク管理マニュアルを作成しました。
化学物質の?律的な管理に向けて化学物質の濃度を基準値以下とする措置が2024 年4月に施行されました。作成したリスク管理マニュアルがウレタン塗膜防水工事現場における健康障害防?対策に役?つことを期待します。"
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