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少年法入門 岩波新書

廣瀬健二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318811
ISBN 10 : 4004318815
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

年少者に対する保護か厳罰か。少年法をめぐっては激しく意見が対立している。しかし、議論の前提として、わが国の少年犯罪の現状と少年法制の仕組み、諸外国は少年犯罪にどのように対応しているか等の基礎知識は必須である。裁判官として少年事件を担当した経験を持ち、外国の現地調査を続ける著者が徹底解説する。

目次 : 序章 少年法とはどのようなものなのか/ 第1章 少年法の基本的な概念・制度/ 第2章 少年の手続・処分―刑事裁判とどう違うか/ 第3章 少年犯罪・非行の現状/ 第4章 少年法の生成と展開―諸外国の少年法の概況/ 第5章 日本の少年法制の生成と展開―その特徴/ 終章 少年法の将来―少年法の改正問題と今後の課題と展望

【著者紹介】
広瀬健二 : 1950年東京都生まれ。1973年立教大学法学部卒業。1975年裁判官任官。横浜、松山、水戸地家裁、東京地裁・高裁等の勤務を経て、横浜地裁部総括判事で2005年退官。同年立教大学大学院法務研究科教授、2016年同特任教授、2021年4月から同特定課題研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    特定少年18,19歳というのが気になるところだ。来年から民放の成年年齢(民事成年)が18歳に引き下げ。少年年齢の引下げが議論(11頁)。凶悪犯罪が若い世代でも増えているかは、データ次第だが、昨今、10代、20代の犯行も凶悪化している印象がある。11歳でもおおむね少年とみなされるケースもアリ、10代のデリケートな世代をどう法的に扱い、裁いていくのか。大人が愚かな子どもをつくっている側面も否めない。大人の責任が少年の犯行の一部でもある。当事者が更生できるための条件を探りたい。

  • 崩紫サロメ

    30年あまり裁判官を務め、その後は研究者として少年法という法の世界の「少年」といえる若い法律と向きあってきた著者による入門書。少年法は少年の特性に即した保護・教育の要請と、規制・処罰の要請という本質的に矛盾する二つの観点にづいた制度である。基本的な概念・制度、実際の手続き・処分、諸外国の少年法の概況、日本の少年法の生成と展開今後の課題などを扱う。実務に関わったが故に思い入れが強く出過ぎたのではないかと著者は気にしているが、客観性を損ねることはなく、血の通った入門書であると感じた。

  • 寝落ち6段

    少年法の歴史から、諸外国の少年法、21年改正までの過程からまだ解決できない問題を紹介している。入門と謳っているが、少年法と成人に対する刑法の違いを細かく挙げ、諸外国と比較した内容は基礎基本を押さえつつ、大変深い理解につながるものだった。少年の更生を目指す少年法の意義には賛同する。どうしても更生できない少年にはどうしていくのか試行錯誤している現状にも同情する。しかし、犯罪には欠かせない被害者の立場が、少年法しかり刑法しかり、明記されていない現状はおかしいと感じる。だからこそ、厳罰化が叫ばれるのだろうと思う。

  • てくてく

    裁判官や少年法改正の際に海外の少年司法を調査した立場からの少年法入門書。少年法関連書籍の場合、個別具体的な少年とのやりとりの事例をとりあげて非行に至る生きづらさみたいなものを描くことが多いような印象を持っていたが、本書ではそのようなものはかなり抑えているところが特徴的だった。その分、海外の少年司法のフィールドワークが紹介されている。学部生に対する参考文献候補としては適切だと思う。

  • おおかみ

    入門書としつつも、諸外国の少年法制についてのフィールドワークや、制度の改善に向けた実践的な提言も盛り込まれ、法改正を目前にした今読むのに最適化されている。少年法の議論というと制裁か更生保護かの二者択一の発想になりがちだが、刑法と刑事訴訟法との関係で少年法の原点を捉え、刑罰のあり方を柔軟にすべきとの著者の主張は非常に冷静で現実的である。裁判官として長きにわたり少年たちに向き合ってきた実務経験から生まれるバランス感覚であろう。

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