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貝がらと海の音 P+d Books

庄野潤三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093524087
ISBN 10 : 4093524084
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

「もうすぐ結婚五〇年の年を迎えようとしている夫婦がどんな日常生活を送っているかを書いてみたい」―。庭に咲く四季折々の花々、かわいい孫たちの成長、ご近所さんが届けてくれる季節の風物など、作者の身のまわりの何気ない日常を、まるで花を育てるように丹念に描く。「棚からものが落ちてきても、すぐには反応できない」「歩くスピードが明らかに落ちた」などという老いの兆候も、戸惑いながらも受け入れ、日常の一コマとして消化していく。事件らしい事件は何も起こらないが、些細な驚きの積み重ねで読み応えある文学作品にしてしまう、まさに庄野潤三の世界。

【著者紹介】
庄野潤三 : 1921年(大正10年)2月9日‐2009年(平成21年)9月21日、享年88。大阪府出身。1955年『プールサイド小景』で第32回芥川賞を受賞。「第三の新人」作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あるぱか

    何かの特集で紹介されていて気になっていた本です。少し昭和の男性的な部分があり、むっとした気持ちになることもありますが、概ね自然と食べ物、素敵な人間関係のお話でした。私小説だとするとなかなか濃密な家族関係ですごいなぁと。個人的には同じ表記がなんどでも出てきますが、読む場所によって感じ方が変わるのが面白かったです。

  • yoyogi kazuo

    老夫婦が長女や次男の家庭と手紙や物を送り訪問しあい、知人の娘の舞台を見に行き、近所の人たちとの触れ合いがあり、季節の移り変わりを庭の草花や鳥たちの姿を通して実感する。悠々自適の作家の老後の生活を穏やかに描く小説という以上でも以下でもない。1995年の1月から12月まで「新潮45」に連載されたものだが、神戸の震災については自らの周囲に関わりのある範囲で触れられているものの、この年に世間を騒がせたオウム真理教の事件には一言も言及なし。作家の生活には孫のフーちゃんの成長の方が遥かに大切なのだ。

  • 平坂裕子

    庭に咲いた花を愛でる、美味しいものを頂いたらお裾分けする。孫の成長を心配したり、喜んだりしながら、穏やかに日々の生活を送れることが、どんなに幸せないことであるか、何度も何度も読み返す一冊となるであろう。

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