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悔悟 オウム真理教元信徒・広瀬健一の手記

広瀬健一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022515988
ISBN 10 : 4022515988
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2018年7月に死刑執行された地下鉄サリン実行犯・広瀬健一。悔悟の念に駆られつつ、なぜ自身がオウムの教義に惹かれたのか、教団が何を目指したのか、理系の目で分析された精緻な手記を公開する。司法が迂回したオウムの宗教的側面を真正面から見据える記録である。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ろくせい@やまもとかねよし

    大学の講義のために記した広瀬健一の手記。広瀬は地下鉄サリン事件の実行犯で、死刑が執行されている。講演手記に加え、その基の個別手記も紹介した貴重な記録。広瀬自身が自己形成を論理的に分析。商品の値引き処分売りで感じた無常感から、自己意識の神秘体験(今では幻覚と自覚)の畏怖をオウム真理教で説得され、深化する共感が他害も善とする心理状態に至ったと。彼は一貫しオウム犯行は集団の確信的な実行と主張。ただ残念としか表現できない。一方、被害者の会橋さんの寄稿「いまだ廣瀬を責める私自身を虚しく感じました」にも胸が痛んだ。

  • gtn

    著者は若き日に生きる意味は何かともがき、たまたま出会った紛い物に宗教的回心のようなものを体験してしまい、抜けられなくなる。知識層は高慢であるため、己のちっぽけな悟りに満足し、真理にたどり着けない。釈迦が「二乗永不成仏」と説いたとおりである。

  • チェアー

    オウムというとマインドコントロール、とされるが、筆者は違うと言う。マインドコントロールは、犯罪をやってはいけないことだと認識しつつもやる。教義への納得、帰依は犯罪を正しきこと、相手のためになることだと認識しているのだと。教義への帰依の基にあるのは神秘体験だ。既存の宗教とオウムのどこが違うのか。現在大きくなっている宗教も、原初はオウムのように反社会的な要素があったはずだ。宗教と社会(反社会)について、これからも考えたい。

  • ペカソ・チャルマンチャイ

    あまのじゃくなので、年の初めは暗い本を読みたくなる。広瀬健一の人となりを表すと、理知的、誠実、謙虚、正直などが思い浮かび、マイナスなことは何も無い。本来は違う道があっただろうに、残念でならない。死刑は免れるべき人だったのではないか。オウムに傾倒していった過程はよくわかったが、脱会の過程を詳しく知りたかった。

  • CHRONO

    洗脳状態から脱した後、大学のカルト入会防止のための講義用に、オウムに入信するきっかけ、出家後の生活や役割、関わりのあった幹部の犯罪面での役割などについて述べている。細かすぎる自己分析、感受性が強く、ヨガや宗教的な体験に左右されやすい性格で、頭の良い人がカルトにはまる理由の一つかと思った。最後に被害者家族の高橋さんからの寄稿があり、手記や裁判での態度から広瀬の反省、後悔を受け止めつつも、許すことのできない葛藤をつづった文章が心に残った。

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