Product Details
ISBN 10 : 4065127289
Content Description
牟田口廉也は、インパール作戦を失敗に導いた陸軍司令官として知られている。だが、それのみを切り取って牟田口を「愚将」と断じてしまってよいのか。また、責任は彼個人のみに帰せられるべきなのか。本書は牟田口の軍歴を丹念に追うことで「愚将」像を再検討してゆく。参謀畑を歩んでいた牟田口を、支那駐屯軍に左遷せしめた二・二六事件とその後勃発した盧溝橋事件。「常勝将軍」の名を与えたシンガポール攻略作戦。そして、大本営の裁可のもとで発動されたインパール作戦。彼の軍歴の背景から、陸軍の異様な体質が浮かび上がる。不健全な人事、不可解な決裁…昭和陸軍という組織は、自ら「愚将」を生み出したのだ。
目次 : 第1章 エリート参謀からの転落(「葉隠」のもとに生まれる/ 佐賀と海軍 ほか)/ 第2章 日中戦争の火蓋を切る―盧溝橋事件(支那駐屯軍の増強と支那駐屯歩兵旅団の創設/ 綏遠事件 ほか)/ 第3章 「常勝将軍」の誕生―シンガポール島攻略作戦(中国戦線から太平洋戦線へ/ 叶わなかった陸軍中央復帰 ほか)/ 第4章 インパール作戦―敗戦の責任は誰にあったのか(ビルマルートの遮断をめぐって/ 第十五軍の創設とイギリスのビルマ防衛 ほか)/ おわりに インパール作戦の呪縛
【著者紹介】
広中一成 : 近現代史研究者。1978年、愛知県生まれ。2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。現在は愛知大学非常勤講師。近現代日中関係史、日中戦争史、中国傀儡政権史を専門とし、日中両国の資料を精緻に読み解く気鋭の研究者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
山上徹也そっくりおじさん・寺
読了日:2021/08/10
skunk_c
読了日:2018/12/04
サケ太
読了日:2018/08/03
香菜子(かなこ・Kanako)
読了日:2022/08/17
さとうしん
読了日:2018/07/29
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

