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あなたが政治について語る時 岩波新書

Keiichiro Hirano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320760
ISBN 10 : 4004320763
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

劣化し続ける政治への不信は、いつしか諦念となり、政治を語ることが忌避される社会が訪れている。このまま為政者に未来を委ねてしまってよいのか。自己責任論から脱し、一人一人の身近な現実をもとに政治を語り合うことから始めたい。人間の生を真摯に見つめる小説家が、現代、そして未来を鋭く問い続けてきた発言の記録。

【著者紹介】
平野啓一郎 : 1975年、愛知県生まれ。北九州市出身。1999年、京都大学法学部在学中に投稿した『日蝕』により芥川賞受賞。数々の作品を発表し、各国で翻訳が紹介されている。2020年からは芥川賞選考委員を務める。主な著書は、小説では『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞受賞)『ある男』(読売文学賞受賞)等、エッセイに『三島由紀夫論』(小林秀雄賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    平野氏が、2018年以降に新聞等に発表した時評エッセイを収めた一冊。私は、常々、この人の思索に深く共感している。平野氏がおかしいと指摘しているものに、私も全く同じ違和感を覚える:安倍・菅政権、五輪、TVのタレント・コメンテーター、軍拡、自己責任論…。本書の短いエッセイでは問題点の提示に留まっているが、氏は、そのテーマを深堀りして、今後、小説として世に問うに違いない。世の不条理を、不毛な精神論ではなく、システムとして変えるのが政治だという平野さん。「今「政治について語る」ことを避けて、いつ語るのか」と問う。

  • けんとまん1007

    自分の頭で考えることを、改めて考える。それを、どう表現していくのかを考える。人それぞれの考え方があって然るべきであると思う。ただし、今の自分たちの周囲を考えると、いい方向へ行っているとは思えないという時間が続いている。

  • クプクプ

    タイトルは「政治」ですが、内容は「社会」がテーマでした。例えば海外に旅行すると、英語の解説の後は、必ずサンキューで終わります。しかし、日本語の、ありがとう、はサンキューとはニュアンスが異なり、「ありがとう」と「ありがとうございます」でも表現が異なります。それを著者は語っていました。また著者は、幼くして父親が亡くなっていますが、最近、自分の子供が生れ、子供と会話し、自分が父親となったことで、子供の頃の寂しさを埋めることが出来た、と語っていました。毒もあり、説得力を感じる一冊でした。

  • かんらんしゃ🎡

    ▼リベラル石破が首相になってからは自民に注目してた。安倍政権の闇にもっと切り込んでいればこんな負け方しなかったのに。あの時、世論が石破に期待したのはその一点だったから。私、もともと少し左寄り。極左じゃなくて弱左。JAXAとちゃう弱左ですからウチュウでもイチュウの人でもない新総理には託せません。なので反自民に戻ります。▼本について。総論みたいな書き方で全然たるい。新聞に載せた論評なんでセーブしたのかさせられたのか。その中で第3章だけは鋭く政権批判。これだよこれ、欲しかったのは。→

  • ぐうぐう

    小説家が政治について語る時、しかし意外とそこには激しい感情だったり偏った思想だったりが露呈していることが多い。小説家も人なので、それはそれでいいのかもしれないが、平野啓一郎は違う。彼は言葉にこだわっている。なぜなら小説家だからだ。例えば「我が国の安全保障環境は厳しさを増し」と政治家が、あるいはメディアが唱える時、「一体、いつと比べてそうなのかがまったく曖昧なまま繰り返されている」と彼は憂う。例えば故人を語る時、「死者に対する憚りの理由は、一つに、死者が反論不可能な存在だからである」と説く。(つづく)

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