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大研究 日本の道路120万キロ じっぴコンパクト新書

平沼義之

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784408109831
ISBN 10 : 4408109835
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国道は何号まであるの?なぜ「酷道」が生まれるの?クルマを運転していると次々に浮かぶ道路への疑問。そこに潜む複雑怪奇な道路の定義をまるごと把握できる本。

目次 : 序章 「道路」に感じる長年の疑問(国道の番号には、何か法則性があるの?/ 車が通れない「国道」…酷道に込められた意味とは? ほか)/ 第1章 「道路法」で定義される道路(「道路」には名前と種類がある!/ 道路法の道路の全容と、その一生 ほか)/ 第2章 「道路法」にない道路(農林水産省や環境省も道路を造っている/ 「林道は公道とは違い…」という看板の意味 ほか)/ 第3章 道路法制の変遷 道路の魅力の源泉(旧道路法制定以前 明治から大正まで/ 大正道路法の制定 大正〜戦前 ほか)/ 第4章 道路で出会う風景(橋から見える、道路の優しさ/ トンネルは、道路交通近代化の立役者 ほか)

【著者紹介】
平沼義之 : 昭和52年千葉県松戸市生まれ。平成12年、WEBサイト『山さ行がねが』を開設。平成19年、住み慣れた秋田を離れて東京都日野市へ単身転居。活動の軸足を関東に移すと同時に、廃道で生計を立てる日本初のプロ・オブローダー(廃道研究者。自身も執筆に加わる廃道専門WEB雑誌『日本の廃道』による造語)を目指しはじめる。廃道をテーマにしたトークイベント「廃道ナイト」を主催。トンネルも大好きで、「横須賀トンネルツアー」のガイドも務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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道路とは何か。毎日の生活で、一歩外に出れ...

投稿日:2021/04/12 (月)

道路とは何か。毎日の生活で、一歩外に出れば道路にお世話にならないわけにはいかない。人の生活のあるところ、かならず道路は出来る。たいていの場合、家を出れば、そこには付近の住宅地での生活の便を担う道路がある。そこを歩けば、今度はより大きな、道路に至るだろう。大きな道路は、これも一般的には、より大きな視点で長い距離を結ぶために設けられていて、いくぶん交通量が増えるだろう。その道を行けば、今度はもっと大きな道路に出るにちがいない。ステップの数に違いがあれど、最終的には本書にも記載されているような、都市と都市、地域と地域を結ぶような、都道府県や国が管理する道路にも行きつくだろう。そのしくみは、体をめぐる血管に似る。 血管は、DNAの生命情報に基づいて細胞から作られる。一方で道路は、いくつかの法体系に基づいて、地理学的・土木工学的合理性に基づいて整備される。つまり、そこには人の考え方、道路とはなんであるかという思想が含まれている。本書は、その法の仕組みが解説され、実際的にそれがどのような道路を形作るか、また道路をみて、ふと感じることや、不思議に思うことの背景にある法体系がどのような意図で作られ、そのような構造(思想)を持っているかを教えてくれる。これは、ありふれた日常の風景の中に、あらたな視点を導入するものであり、その過程で自分の考え方をリファインするという面白味を満たしてくれるものだ。道路及びその付属物について、敷設、設置、規格決定の法的根拠、必要な手続き等をカテゴリ別に分類し、体系化しながら俯瞰した上で、その背景にある合理性を踏まえた視点ゆえに深まる道路考察の「面白味」についても、例を挙げて紹介してくれている。 道路や鉄道が地形と戦って、姿を現すとき、産業、生活、歴史、社会環境といった多面的な要素と、政治的な手続き、技術的な制約を乗り越える過程を経ているのであり、だからこそ、そこに物語があって、その肉付きを含めて、一つの象徴として、道路や鉄道はそこに存する。だからこそ、面白く、美しいのである。加えて、法には、それらを維持・改善するため、必要な整備・改良はどのようなものかを収れんし、体系化したものでもある。道路における必要な規格は、それぞれの道路をとりまく事情に応じて、決定される。だから、完成した道路の姿は、その手順を逆算的にひもとくヒントに満ちていて、そのときの地域や社会の実情を反映している。 私は古い地形図を集めるのも好きだ。これらの地形図には、様々な工作物や交通機関の線形が記録されていて、それらが様々な方法で「当時のこと」を静かに示していることに、無類のロマンを感じるからである。時には、その地形図が示す「今」の場所を訪問する。それはいつだって胸高まるテーマなのである。 だからこそ、本書の著者が行っている廃線、廃道探索も、楽しいとなるのである。それは、敷設の合理性に、廃止の手続きが加わり、そこから時間を経た世界である。残った遺構たちは、それぞれが、なんらかの合理的な因果をもって誕生し、存在し、廃止されたものであり、だからこそ探したり見つけたりすることに、脈絡に富んだ推理や推察が加わってくる。もちろん、感傷的な作用も重要なエッセンスであるが、これらの土木構造物ゆえに持って生まれた運命や宿命との出会いが、実に楽しいのである。本書では、著者がマイルドで優しい語り口で、そのための基礎知識をまとめてくれたている。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    感想を書かずに手放すことにしました✨

  • KT

    道路にまつわる色々な事がひたすら書き連ねてある。そして道路の面白さを終始訴えている。そんな本。道路に興味がある私にとってはとても良い本でした。でも興味がない人はちょっと読むの辛いかなf(^^;

  • 太鼓

    道路オタクの本ですね。雑学としても読めるので興味がない人でもおk。

  • はばたくキツネ

    「道路」の成り立ちや仕組みが簡潔・丁寧に解説されていて読みやすかった。優れた入門書。

  • そら

    ボクは、「鉄ちゃん」じゃなく、「道ちゃん」かもしれない。どこまでも、どこまでも走って行くと、耳元で『カントリーロード』が流れ出す。そんな人、いませんか?

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