Books

D.h.ロレンス幻視譚集 平凡社ライブラリー

平凡社

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582768329
ISBN 10 : 4582768326
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

未完のSF、幽霊話、不条理譚、詩など、さまざまな形で綴られた、解放感とユーモア、圧倒的自然描写溢れる、ロレンスの知られざる傑作短編集。

【著者紹介】
D・H・ロレンス : 1885‐1930。20世紀を代表するイギリスの作家。イングランド中部地方ノッティンガム近郊の炭鉱町イーストウッドに、坑夫を父に生まれる。母は教養豊かな女性で、恋人のような存在になる。奨学金を得て、ノッティンガム大学教員養成課程に進学。1908年より、ロンドン近郊の小学校教員になる。1911年に、最初の長篇『白孔雀』を出版。1912年に、ドイツ人の人妻フリーダとイタリアへ出奔、専業作家に。翌1913年出版の三作目の自伝的長篇『息子と恋人』が高い評価を受けるが、それにつづく長篇『虹』が発禁になり、困窮。1928年に『チャタレー夫人の恋人』を自費出版。1930年に南仏ヴァンスで死去

武藤浩史 : 1958年生まれ。英国ウォリック大学大学院博士課程英文学専攻(Ph.D.)。現在、慶應義塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ニミッツクラス

    15年(平成27年)の税抜1300円の文庫初版。平凡社ライブラリーの洋物はドイルらの「クィア短編小説集」以来久しぶり。本書は武藤編の著者後期作品9編収録(ほぼ初訳?)で、「人生の夢」と「トビウオ」が未完作、巻末の2編は詩編となる。カバーのエトルリアの墳墓壁画は、詩編の「死の船」のイメージからきている。編者解説では小説の印象としてランボー、ゴッホ、ムンクを引き合いに出した。ちなみに著者の逸品「チャタレー夫人の恋人」は病死する2年前に自費で出版しており、才能・名声に時勢が伴っていなかったようだ。★★★★☆☆

  • シローキイ

    図書館で借りた本。肉体と精神に関してロレンスの右に出る者は、おそらく居ないだろう。神秘的な物語で、あまりにも非現実的な描写に読者は想像するのが難しくなって参るだろう。しかし、ロレンスの描写力は卓越したもので、読んでいると我を忘れてその物語の中へ魂が飛び込んでしまう。正しくロレンスは芸術家で神秘家なのだ。解説の中にある『神秘家』という詩も必見。

  • やいっち

    『息子と恋人』や特に『チャタレー夫人の恋人』ほどには洗練されていない。やや生硬な感も覚えた。ただ、最晩年の聖書論『黙示録』にも感じたことだが、ロレンスの関心のエッセンスが時に剥き出しになっているようで、興味深かった。どの作品も、ロレンスが亡くなる数年前から3年ほど前に書かれたもの。生硬と感じた私の感想は見当違いなのかもしれない。むしろ、幻視譚の形で彼の根底にある世界へ直截に対面しようという切迫感が自分にそう錯覚させたのかもしれない。

  • qoop

    懐古調に記述されていた筈の故郷の風景が唐突に現在を越えて超未来へとスリップする〈人生の夢〉、ヒステリックで陰鬱な幽霊譚かと思いきや生の翼賛へと移行する〈喜びの幽霊〉、即物的な自然現象が一転して神意に見える〈メルクール山上の神メルクリウス〉、悲しみと笑いが瞬時に変化する〈微笑み〉など、突然に変容を遂げる世界の有様を書いた諸編。大胆な時間経過を写したという意味で、印象派と通じるような読み応え。

  • AR読書記録

    幻視体質っていうのは、自分がそれを持たないので余計に気になる、惹かれてしまうものではある。(幻視・幻覚をテーマにした本では荒俣宏『パラノイア創造史』がもう、たまらなくどストライクで、御大の直筆サイン入り本は我が宝物であります。)しかし、裏表紙の紹介に「未完のSF、幽霊話、不条理譚、詩など」とあって、断然「SF」に興味を持ったのだけれど(そんなイメージなかったしな)、その作品「人生の夢」は、場の記憶が紡ぐ異界へと紛れ込んでしまった話って感じで、SFという印象とはなんか違う...がなんにせよ未完なのは惜しい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items