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作家のおやつ

平凡社編

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582634426
ISBN 10 : 4582634427
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

三島由紀夫、開高健、檀一雄、手塚治虫、向田邦子、澁澤龍彦、森茉莉など、31人の作家たちが日頃食したお菓子やフルーツを紹介。甘さ、辛さの中に作家の隠れた素顔が現れる、美味しいおやつのアルバム。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房

    文豪、鬼才、名文家……明治・大正・昭和を生きた作家が好んだ『おやつ』を紹介した本。甘いお菓子が似合わない三島由紀夫は、執筆の合間に煎餅を摘んだ。「太く短く」を貫いた彼が愛飲したのが「延命茶」だったのはご愛嬌。チョコがないと描けなかった手塚治虫、クッキーの缶を傍らに机に向かった川端康成。冒険の旅に出る時、榮太樓のみつ豆を携えた開高健……。『おやつ』には、命を削って創作に挑んだ作家がふとみせる無防備な表情を想像させる。その点、向田邦子や石井桃子、茨木のり子など女性作家は隙がない。『らしいおやつ』という感じだ。

  • しいたけ

    おやつの向こうに作家の執筆姿が透けて見える。ほっとし口にする甘さ、夢中で頬張る瑞々しさ、家人の暖かな心遣い。その後ろに写る作家の部屋に、只々うっとりする。陰の主役になっている。父の書斎の居心地良さを思い出す。父が食べさせてくれた子どもには贅沢な菓子の甘みも。昭和の香りに包まれ心が柔らかくなるのは、死んだ父に触れた気になれるから。

  • seacalf

    これは思いもつかなかったアプローチ。おやつが題材なだけに、文豪の方々のほっこりするようなエピソードが多い。並々ならぬこだわりに焦点を当てているのではなく、作家の意外な素顔を垣間見るという風体なので気軽に読めて楽しい。おやつだけでなく、書斎や本人達の写真も満載で、今とは違う時代の流れにも触れられ、1冊で色々な楽しみを味わえる。たくさん気になるお菓子が紹介されているが、浅草のアンヂェラスや染太郎、銀座の空也は行ける距離なのが嬉しい。お出かけの新しい口実が出来て楽しみだ。

  • こばまり

    なんと楽しい一冊だろう。おやつと人物の組み合わせが絶妙で、隅々までむさぼるように読んでしまった。時折紹介される書斎の写真がこれまた素晴らしい。表紙は時代物ファンの読友様ご名答、池波正太郎氏のおやつである。

  • 夜長月🌙新潮部

    31名の作家の好きなおやつが写真入りで掲載されています。関連ある小説からの一文紹介やそのお菓子屋リストなど充実した内容です。手塚治虫氏は明治のミルクチョコレート好きでファンは命日に墓前に供えるとか。他に「わかば」のたい焼きや竹むらも出てきます。一番インパクトのあったのは坂口安吾の覚醒剤(ヒロポン)。

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