刑務所処遇の社会学 認知行動療法・新自由主義的規律・統治性

平井秀幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784902163834
ISBN 10 : 4902163837
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
399p;22

内容詳細

進行しているのは厳罰化だけなのか?認知行動療法に基づく薬物犯罪者処遇がもたらす「解放性」と「困難性」のジレンマ。フーコーの統治性論と社会学的フィールドワークを駆使しながら、刑務所における薬物犯罪者処遇を批判的に考察する。

目次 : 序章 認知行動療法・新自由主義的規律・統治性/ 第1章 新自由主義的規律としての認知行動療法/ 第2章 政策レベルのCCBTD―内面化戦略への反操行/ 補章 フィールドと調査の概要/ 第3章 実践レベルのCCBTD―“交渉”モードへの反操行/ 第4章 犯罪と病気の二重化―「犯罪者/病人」役割の構造/ 第5章 「社会的なもの」の自己コントロール/ 第6章 「犯罪者/病人」役割への“収斂”?/ 第7章 「解放性」ゆえの“収斂”、“収斂”ゆえの「困難性」―CCBTDと過食型エンパワメント/ 終章 「社会的なもの」の自己コントロールから、自己コントロールの「社会化」へ

【著者紹介】
平井秀幸 : 1978年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学大学院教育学研究科教育学研究員、Carleton大学博士研究員、四天王寺大学人文社会学部講師等を経て、2014年より四天王寺大学人文社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まつゆう さん

    フーコーの概念を駆使して現在の刑務所の薬物犯罪者に対する処遇を理論的水準で分析するとともに、刑務所処遇の歴史的分析、さらに実際にフィールドワークを行い経験的水準からも分析を試みた一冊。内容や知見は多岐に渡るため仔細はここで書けないとして、個人的には理論と経験的知見を(剛腕、という感もあるが)接合していく序章が圧巻。力量・博識を感じる。

  • qrqrqr さん

    ざくっと読む。難解な部分もあるが支援への一助にはなるだろう。

  • Yukako Uehara さん

    前半が難しくて挫折しそうになるけど、後半がとてもおもしろい。社会学の専門書は「同情」と「あわれみ」を感じることがあるけど、そうじゃなくて著者の熱が伝わってきた(笑)。新聞の文化面で紹介させていただいた1冊です。

  • hirokoshi さん

    刑務所にいる女性の半分くらいが覚醒剤での逮捕という割合に驚いた。使用のきっかけを話すグループワークでは育児の不安や地域の環境など、これって福祉とか教育の問題なのではと感じる話が出てくる。薬物をやめるのは自分の意思と捉えていた受刑者が「一度やってしまうと自分ではどうしようもできなくなる」と提示されることで楽になり、「しかし最初に使用の選択をしたのは自分(そこには責任がある」ことを引き受け、いかに二度と薬物に手を出さないようにするかに取り組む意識の変容。あまりにも辛い体験談もあり一概に

  • ouosou さん

    面白かった。現代社会において意志と責任はどのように個人に還元されるのか、という話。/フーコーとかやってると、今の社会なんてわかりみしかないってやつなのでは。

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平井秀幸

1978年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学大学院教育学研究科教育学研究員、Carleton大学博士研究員、四天王寺大学人文社会学部講師等を経て、2014年より四天王寺大学人文社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当

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