生きる力 森田正馬の15の提言 朝日選書

帚木蓬生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022590985
ISBN 10 : 402259098X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
追加情報
:
200p;19

内容詳細

20世紀の初頭、西のフロイトと全くかけ離れた、東の森田正馬が創出した「森田療法」とは何か。薬を用いず、現在も学校現場や職場のメンタルヘルスでも実践され、認知行動療法にも取り入れられている、著者が臨床三十五年のなかで、患者に応用し、一般人にもそして自らも指針としてきた療法とその創始者の生涯を、小説家と精神科医の二つの奥深い視点からとらえた画期的な書。

目次 : 1 一瞬一生/ 2 見つめる/ 3 休息は仕事の転換にあり/ 4 外相整えば内相自ずから熟す/ 5 いいわけ/ 6 目的本位/ 7 無所住心/ 8 即/ 9 なりきる/ 10 自然服従/ 11 生の欲望/ 12 不安常住/ 13 事実唯真/ 14 あるがまま/ 15 生きつくす

【著者紹介】
帚木蓬生 : 1947年、福岡県生まれ。作家、精神科医。東京大学文学部、九州大学医学部卒業。九大神経精神医学教室で中尾弘之教授に師事。1979〜80年フランス政府給費留学生としてマルセイユ・聖マルグリット病院神経精神科(Pierre Mouren教授)、1980〜81年パリ病院外国人レジデントとしてサンタンヌ病院精神科(Pierre Deniker教授)で研修。その後、北九州市八幡厚生病院副院長を経て、現在、福岡県中間市で通谷メンタルクリニックを開業。多くの文学賞に輝く小説家として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    同著者の「ネガティブ・ケイパビリティ」とつながっていると思われるこの本。不安とともに生きることに耐えようとする、森田療法の生みの親の生涯と、基本概念15を解説。仏教などの考えがあるのもあるが、正直抹香臭いというか、なんというか…… 一応目を通した。どうもこの著者の本はもういいかなとも。森田療法には興味があるが、この作家・精神科医とは波長が合わないのかもしれない。

  • 純子 さん

    ネガティブ・ケイパビリティについての本を読んだときに知って。森田療法というものをこれまで知らずにきたが、認知行動療法にも取り入れられているとのこと。正岡子規の人生が紹介されていた。病床にありほとんど動けずにいた彼が、それでも日々をありのままに受け入れ、自分なりの在り方で楽しみをも見つけつつ生きて文学者として名を残したということ。健康上の不安、人生の不安、仕事の不安などたくさんあるが、不安を持つのはよくないことではなくむしろ当たり前のこと。あれこれ考えすぎず、手や足を動かしながら生きることが大切なのだと。

  • はるわか さん

    人前で話すのが苦手な人はえてして記憶と欲望と理解が過剰。こんな場合、弱い人間になればいいのです。自分は小さい人間で人より劣っている。それがどうしたというのでしょう。恥を恥として「なりきる」。優れた人間になりたい、愛され尊敬されたい、おいしいものを食べたい、さまざまな欲望、それら「生の欲望」は人生の先き行きを照らすもの(肯定)。半面、生の欲望が強いほど恐怖も強くなる。人は不安の上に住んでいる。あるがまま。生きつくす。成功と失敗はより合わせた縄。「不即不離」。正岡子規。

  • Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】 さん

    神経質に対する精神療法「森田療法」を創始、世界にも知られる日本を代表する精神医学者森田正馬の考え方を、「閉鎖病棟」など数々の文学賞を受賞した作家であり精神科医の帚木蓬生氏がまとめた一冊。「あるがまま」など森田正馬が提唱した考え方は、不安や悩みを抱える現代人にも大いに参考になると思われる。

  • やどかり さん

    薬を用いない精神療法を創出した森田正馬の言葉を元に、生きるのが楽になるためのヒントが書かれている。気になったのは、「一瞬一生」「無所住心」。過去の地面はすでに消えており、まして未来の地面はまだない。今現在を見つめ生きる。「不安常住」。修行を積んだ人の明鏡止水のような境地ではなく、ハラハラドキドキするのが平常心だと書かれていて気持ちが楽になる。正岡子規の生き方から説明されているのがわかりやすかった。他にも珠玉の言葉がたくさん。著者の「ネガティブ・ケイパビリティ」に繋がる本だった。

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人物・団体紹介

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帚木蓬生

1947年、福岡県生れ。医学博士。精神科医。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。93年に『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、95年に『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、97年に『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年に『水神』で新田次郎文学賞、11年に『ソルハ』で小学館

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