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灰かぶりの夕海

市川憂人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120055621
ISBN 10 : 4120055620
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

千真の前に現れた少女は、かつての恋人と同じ姿、そして同じ“夕海”と名乗った。だが彼女は、二年前に死んでいる…。更に、仕事中に遭遇した殺人事件―密室の中で死んでいたのは、恩師の亡き妻とそっくりな女性だった。彼女たちの正体は?そして、この世界には“何”が起きているのか?灰色のベールが剥がされた時この謎の、真の姿が現れる。

【著者紹介】
市川憂人 : 1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nobby

    密室殺人な本格ミステリに今は亡き恋人と似た女性との邂逅というSF融合、これまさに市川作品!プロローグやインタールードでの意味深な逸話が中盤でもう重なる展開を読み進めるのは面白い!ただ、作家ならではの純愛を味わうのに、二十才男のぶっきらぼうな言動が鼻につくのが残念…はたして共に行動する彼女の従順ぶりはピュアなのか…終盤でのタイムリープかどうかの種明かしも、悲しみ極まった状況は計り知れないが人を欺いてまでの心情は個人的に理解出来ず…パンデミックの仕掛けなタイトルに感嘆しながらエピローグにはやり過ぎ感じたかな…

  • machi☺︎︎゛

    気にはなっていたけど難しいイメージで遠ざけていた市川憂人さん。めちゃくちゃ面白かった。今のコロナ禍を上手く反映しているなーと思った時点でもう騙されていた。主人公の千真は仕事途中に海辺で倒れている女の子を助ける。顔を見てびっくり。亡くしたはずの恋人にそっくりだった。幸せそうだけどどこかふわふわして真相が掴めず。その原因が分かり始める後半からの伏線回収とタイトルの本当の意味がすごかった。

  • オーウェン

    配達員の千真は偶然出会った女性夕海。 彼女と同棲を始めるようになるが、そもそも彼女は1年前に死んだはず。 主役が配達員という珍しい形のミステリ。 配達先で起きた事件を基に、犯人が使った密室の謎。 そして話全体に仕掛けられている謎。 所々匂わせている箇所がありで、タイトルはちょっとネタバレし過ぎの感があるが、遠い将来に現実になり兼ねない設定ではある。

  • シャコタンブルー

    2年前に死んだはずの恋人が突如目の前に現れた。驚くべきことに顔も姿も瓜二つで名前も同じだ。唯一年齢だけが2歳年下であるこの謎の女がどこから来たのか。親族なのかタイムスリップなのかそれとも・・謎が深まる導入部から先が読めない展開と見事な伏線回収もあり一気読みだった。密室殺人ミステリも絡め謎だらけの大盛り定食を食べた気分だ(笑)。後味は悪くないので、もっと量を減らして質を良くすれば面白さが増大したかも。登場人物の自分勝手な行動に呆れ感情移入出来なかった事もあるが、味気ないタイトルも何かもったいない気がした。

  • asa.com

    そういう仕掛けだったか〜。亡くなった恋人と姿形も仕草も名前も同じ女性を拾った大学生で宅配業アルバイトの男性。女性は恋人の生まれ変わり?パラレルワールドから転生?SF的な背景を匂わせつつ、何か他の仕掛けがありそうと読む手が止まらない。所々で感じる違和感の正体はなんなのか。同じく妻を亡くした男性の恩師が巻き込まれた殺人事件。亡くなった妻そっくりの女性が殺害されていた謎に衝撃が。しかも崩せそうにない密室トリック。今のコロナ禍を見事に逆手にとった想像を超えるミスリーディング!こういうミステリ久々に好きって思えた。

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