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プログレッシヴ・ロックの哲学

巽孝之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582831344
ISBN 10 : 4582831346
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2002
Japan

Product Description

いま何故キメラの音楽なのか? 崇高の美学とは何か? キング・クリムゾン、ELP、ピンク・フロイド、イエス、レフュジー……。ハイテク時代の音楽的魔法読解。圧巻の名盤20レビュー。

Content Description

キング・クリムゾン、ELP、ピンク・フロイド、イエス、レフュジー…その崇高の美学を読み解く。

目次 : 第1部 キメラの音楽―プログレッシヴ・ロックとは何か(キング・クリムゾンまたは奇跡の恐竜/ 逆説の怪物―ひとつの理論体系/ パトリック・モラーツまたはプログレッシヴ・ロックの標準/ エマーソン・レイク&パーマーまたはコンセプチュアル・アート/ イエスまたはポストロマンティック・ファンタジア)/ 第2部 キメラの文学―プログレSF論序説/ 第3部 キメラの聖典―プログレッシヴ・ロックの名盤20

【著者紹介】
巽孝之 : 1955年東京生まれ。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.,1987)。現在、慶応義塾大学文学部教授。アメリカ文学専攻。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、88年度日米友好基金アメリカ研究図書賞受賞)、『ニュー・アメリカニズム』(青土社、95年度福沢賞受賞)、『日本SF論争史』(編著、勁草書房、第21回日本SF大賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Ecriture

    プログレという古今東西の音から生まれたキメラの音楽(超音楽)に、批評のキメラ(超文学者)が対峙する。18世紀のショーペンハウエル『騒音と雑音について』における「鞭の音」は思考を切断する剣とみなされたが、ソローによる森の「自然音」と都市文明の「雑音」の融合のように、19世紀ロマンティシズムの時代には雑音が近代文明の中で「自然化」されていく。250年の「耳の変容史」を踏まえつつ、ELPの楽器を痛めつけるパフォーマンスを論じるなどということは、音楽評論家による音楽評論ではそうそう読めないだろう。

  • おおにし

    本書によればキング・クリムゾンが90年代に音楽遺伝工学的な復活をとげたとありますが、アルバム「THRAK」を聴いてもどこがキング・クリムゾンのDNAなのかよくわかりません。"昔の名前で出ています"のプログレ・バンドは結構ありますが、単にその方が興行的にウケがいいからなのではないでしょうか。まあ、プログレを聴いて哲学的思索をしたくなる気持ちはよくわかります。でも演奏者自身が哲学者かどうかはわかりませんよね。巻末プログレ名盤20選は通好みのセレクト。日本のプログレバンドがいくつか選ばれていて興味深いです。

  • マウリツィウス

    四人の憂国騎士により創始されたポストモダン様式としての前衛ロック論集成は古典主義の定式を既定楽器の電子化手法へと変え最前面に顕示させた。誇張性質はトレイスのバロックにも受け継がれ序章としてELPの定義したフル電子音源によるクラシック領域の反響連動は現代記号論シンフォニーに先鋭化する。革新的ムーヴメントは現代音楽のスノビズムを逆転させロック音楽のメインストリームの時代性に搭乗し事実上プログレは瞬発的支配力で娯楽/芸術あるいは現代思想/古典主義/浪漫主義/西洋東洋の国境を制する。タルカスは言説区域猛獣の化身。

  • hanet

    小難しい内容に感じたけどプログレの定義をしっかり説明されたような気がして勉強になった

  • crow

    図書館本

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