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ルポ つながりの経済を創る スペイン発「もうひとつの世界」への道

工藤律子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000014120
ISBN 10 : 4000014129
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

経済格差と少子高齢化に苦しむ日本社会にとって、「つながり(連帯)」をテコに社会変革に挑むスペインの人々の姿はまぶしい。市民政党の流れを汲む行政の試み、ひとをつなぐ「補完通貨」や「時間銀行」のユニークな展開、職場や学校に広がる、多様な人と生きるための仕組み―。好評『ルポ 雇用なしで生きる』につづく現地報告。

目次 : はじめに―「分断社会」を抜け出す/ 1 「変革」を担う市民(「怒れる者たち」の今/ わが町を変える)/ 2 補完通貨が生む「つながり」(人をつなぐ「時間銀行」/ つながりで問題解決/ 世界とつながる)/ 3 社会的連帯経済の豊かさ(拡がる労働者協同組合/ 「経済界の常識」を変える協同組合/ つながる協同組合・社会的企業・行政・大学)/ 4 多様性を豊かさに変える(ともに生きる社会を育む公教育/ 希望と生きがいは多様性の中に)/ おわりに―つながりで築く「もうひとつの世界」

【著者紹介】
工藤律子 : 1963年大阪府生まれ。ジャーナリスト。東京外国語大学修士課程在籍時からスペイン語圏やフィリピンを中心に、市民運動や貧困問題などの取材をはじめる。ボランティアで運営するNGO「ストリートチルドレンを考える会」の共同代表として、スタディツアーなどを実施している。『マラス―暴力に支配される少年たち』(集英社、2018年に集英社文庫化)で2016年、第14回開高健ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    資本主義は人間を労働力という商品に変え効率優先で資本家にのみ富が集中するシステム。スペインの市民運動「五月十五日運動」にマドリッド、エルタ・デ・ソル広場に約50万人が参加した。「怒れる者たち」と呼ばれた。スペインの各地で社会変革を目指す市民組織が作られている。社会的連帯経済がキーワード。特に注目すべきなのは、時間銀行であろう。人との結びつきが希薄になった日本と比べスペインの人との結びつきの強さは、2040年までに日本を抜き世界一の長寿になると言われる要因の一つなのであろう。日本の教育も競争から変わるべき。

  • 奏市

    スペインでの反資本主義的な政治、経済、地域活動を紹介したもの。身近では会社を代表とする資本主義の中でのたうち回っている者としては、そんな理想ばかりで長続きしないようなと思える活動には眉唾で見てしまうが、やはりこうした成功例を見ると、ちょっと心が軽くなり前向きな気持ちになる。時間銀行という取組が興味深い。人々がグループを作り、お金の代わりに時間を単位にサービスを提供し合う仕組み。例:1h英語をメンバーに教えたら、他のメンバーから1h料理のサービスを受けられる。書店名で「夢の密売人」って面白い。/図書館より

  • jackbdc

    南欧における住民参加のイメージを膨らませて日本と比較する等妄想を楽しんだ。事実誤認もあると思うが、日本ではまちづくりに関わる人を専門家と素人ときっちり分けて、素人:住民が口出しする事を良しとしない雰囲気がある。欧米は住民参加の意義が浸透しているが北と南で多少差異がありそう。北は官僚的に割りかしきっちりシステム化して統制しようとする。一方で南は自由で柔軟さが目立つ。それこそボトムアップ:補完性が基盤という前提が共有されている感じがした。労働者協同組合なんて最たる例だと思う。時間通貨は発展余地に興味あり。

  • ichigomonogatari

    グローバル資本主義やその価値観に抗するスペイン市民の様々な活動を紹介するルポルタージュ。人々のユニークなアイディアやそれを実行する行動力に感銘を受けた。つながりを大切に市民が自主的に活動する、それが大切なんだろうな。

  • よきし

    前作に続き、非常に示唆に富んだ作品だった。新自由主義が「唯一の道」ではないオルタナティヴな可能性があちこちに見えてくる。より多くの人がこのような運動の可能性に気付ければ世界は変わるのではないか、と予感させてくれる一冊。

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