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行動経済学の真実 集英社新書

川越敏司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087213317
ISBN 10 : 4087213315
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

保険や金融、政策にも活用されていることから、「ビジネスパーソンに必須な教養」とまで喧伝されている行動経済学。従来の経済学が想定してこなかった、人間の多様な行動を理論化したことにより、二〇〇〇年代から脚光を浴び始めた。しかし近年、主要理論の「再現性」に疑問が生じたことにより、その正当性が疑われ始めた。果たして行動経済学は信頼できるのか?行動経済学会の会長を務めている著者が、主要な成果を再検討することによって、根本から行動経済学を見直す。入門から応用までが詰まった決定版。

目次 : 第1章 行動経済学は科学的か?(行動経済学の定義/ 行動経済学は反証不可能? ほか)/ 第2章 何が利益と損失の違いを決めるのか?―参照点依存性(利益と損失を分ける基準点=参照点/ 実験室実験による検証 ほか)/ 第3章 一度手にしたものは手放すのが惜しくなる?―保有効果(保有効果とは何か/ クネッチの実験 ほか)/ 第4章 損失は利益よりも重要視される?―損失回避性(タイガー・ウッズは損失回避的か?/ 「勝ち点」の変更はサッカーのプレーを変えるか? ほか)/ 第5章 ものは言いよう?―フレーミング効果(朝三暮四/ アジアの疾病問題とフレーミング効果 ほか)

【著者紹介】
川越敏司 : 公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授。2024年より行動経済学会会長。博士(経済学)。1970年、和歌山県和歌山市生まれ。専門分野はゲーム理論・実験経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    行動経済学(ゲームの理論も含まれるのでしょう)は私はミクロ経済学の一分野と思っているのですが、最近かなりの書籍が出版されています。小冊子でわかりやすく図や表なども多用されていますがかなり内容は高度であると感じました。入門書的な位置づけではないという気がします。もう少し簡単なわかりやすい本を読んでからの方が理解が深まる気がします。

  • やまねっと

    プロスペクト理論やフレーミング効果などに絞った内容になっている。プロスペクト理論なんかはもう統計学に限りなく近いなと感じた。 グラフや表は一杯出てくるが数式はあまり出てこなかったので、かろうじて理解できた。 断定する材料がこの学問にはまだ無く、これからの学問という印象を受けた。 統計の分野からも探っていきたいと思った。

  • まゆまゆ

    行動経済学の重要な概念である損失回避性とナッジについて、理論的に正しいということを解説していく内容。ずっと数学の証明問題のように解説が続き、読むのに疲れた(笑)

  • 武井 康則

    最近何かと話題の行動経済学で、町の看板や言葉にも影響がみられる。その一方でそれほどの効果が期待できるか疑問視する声もある。実験の結果が出なかった、データ改ざんの疑いもある。行動経済学学会会長の著者が検証してみたのが本書。結果はグレイ。物理学と違って例えばテストしても全員が一致するわけもなく、100%の検証は無理。つまり科学的に証明することはできない。今後も検証し続けるしかない。否定ではない。これは人文社会科学なのだから自然科学的に検証しきれなかったということだから。

  • やす

    まえがきとあとがきしか読んでいないのだが、あとがき読んで本文を読む気が失せたのでとりあえず感想を。行動経済学は死んだという言説が飛び交った2020年。学会の長たる著者がそれは大変と検証に乗りだす。とyutubeで言っていた。ところがあとかぎ、行動経済学のメインテーマたるプロスペクト理論はポパーの意味で反証可能であるが、デュエム・クワインの定理により反証も検証もできない。哲学者ハンソンによれば理論は経験によって否定されない。ただ新たな理論によってのみ覆される。

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