熱源 文春文庫

川越宗一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167919023
ISBN 10 : 4167919028
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
追加情報
:
490p;16

内容詳細

明治期に樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。リトアニアに生まれたブロニスワフ・ピウスツキ。日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。文明を押し付けられ、同化政策によりアイデンティティをも揺るがされた二人の“熱”と“軌跡”を描く、冒険歴史小説。直木賞受賞作。

【著者紹介】
川越宗一 : 1978年鹿児島県生まれ、大阪府出身。龍谷大学文学部史学科中退。2018年『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞しデビュー。19年8月刊行の『熱源』で第9回本屋が選ぶ時代小説大賞、第162回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おたま さん

    樺太のアイヌであり、大日本帝国によって日本人として生きることになるヤヨマネクフ。ポーランド人でありながら、ロシアに故国を奪われ、皇帝暗殺に関わったとしてサハリン(樺太)に流刑になったブロニスワフ・ピウスツキ。彼等二人の人生の交差を中心に、故郷を奪われ、「国家」に翻弄される人々を描く群像劇でもある。国家は人々に様々な従属を強要するが、人々は故郷や人と人の関係の中で、時に生きることを励まされたり、時に強烈な「熱」を感じとったりする。1880年代から第二次世界大戦後までを描いた重厚な「熱」に満ちた作品。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥 さん

    直木賞と言う以外に何の事前情報も無く読んだ一冊。明治期に樺太で生まれたアイヌ、ヤノマネフク。政治犯として樺太に流刑となったポーランド人、ピウスツキ。強国に支配され異文化を押し付けられる人々。現在の日本と言う国に日本人として生まれ育った私には、「民族のアイデンティティを守る」と言う事が今ひとつ実感が湧かないのだが、それはある意味幸せな事なのだろう。読み進めていく内に「金田一京介」や「白瀬矗」など実在の人物が登場するので、おや?と思い調べてみたら、実話ベースのフィクションだったとは!これは驚きでした。★★★★

  • あきぽん さん

    明治前期〜第2次世界大戦にいたる樺太をめぐるアイヌ、ロシア、日本の壮大な群像劇。人間は自分がマジョリティであると快、マイノリティであると不快を感じる生き物だ。そんな中、宿命的にマイノリティである彼らは時代や運命に翻弄され、絶望を感じる時があっても力強く、生きる。漫画「ゴールデンカムイ」に挫折したけどアイヌについて知りたい自分は、この小説の文庫化を待ち望んでいました。

  • てぃと さん

    樺太を舞台に、近代化の波に揉まれながらも自らのアイデンティティを通しながら生き抜いたアイヌと、祖国の独立運動に翻弄されるポーランド人の目線で描かれた群像劇。読みながら色々と考えさせられることも多く、心に響いてくるフレーズや場面も多々あって、生きることの尊さを強く感じさせてくれる良い作品だと思いました。とても面白かった!お薦めの小説です。

  • venturingbeyond さん

    帝国主義の時代背景の下、文明の名の下での同化の暴力、あるいは剝き出しの暴力による併合により、自らのエスニックアイデンティティを否定される樺太アイヌのヤヨマネクフとリトアニア出身のポーランド人ブロニスワフ・ピウスツキの2人の主人公を中心に、1880年代からWWU終焉までの激動の時代を描く大作。樺太・千島交換条約、日露戦争、そしてWWU末期のソ連参戦と、樺太を舞台とする近代史の史実を表面的に知っている読者に、地べたの視点から、虐げられた側の生きる「熱」を伝える直木賞受賞も納得の傑作でした。

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人物・団体紹介

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川越宗一

1978年生まれ。2018年、『天地に燦たり』で松本清張賞を受賞し、作家デビュー。20年、デビュー二作目にあたる『熱源』で直木賞を受賞。23年、『パシヨン』で中央公論文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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