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陸軍作戦部長 田中新一 なぜ参謀は対米開戦を叫んだのか? 文春新書

川田稔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166614820
ISBN 10 : 4166614827
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
川田稔 ,  

Content Description

陸軍中枢で、最も強硬に対米開戦を唱えた田中新一。しかも田中は同時に対ソ戦を構想、関特演を実施した。その「戦略」は今日の眼からは無謀なものに映る。だが田中の残したメモからは、彼が鋭い情勢分析を行っていたこともうかがえる。日米開戦最強硬派の論理と行動を明かす。

目次 : 第一章 日中戦争拡大派として/ 第二章 第二次世界大戦の開始と日米諒解案/ 第三章 ついに独ソ戦始まる/ 第四章 関特演と石油全面禁輸/ 第五章 東条内閣と国策再検討/ 第六章 日米開戦後の戦略と作戦部長更迭

【著者紹介】
川田稔 : 1947年高知県生まれ。1978年、名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。専門は政治外交史、政治思想史。名古屋大学大学院教授などを経て、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    田中新一が自分なりの情勢分析に基づき、対米開戦を主張した経緯はわかった。しかし当時の軍人らしく戦争は勝てばいいと思い込み政治や外交、経済の大切さを理解できず一切を戦争優先でやろうとしたため、分析の前提が全て間違っていた。しかも自分の考えが正しいと信じて疑わず、反対者と容赦なく対決した。ガダルカナル奪還のため国内経済がマヒするほどの船舶徴用を要求し、拒まれると上官を殴り首相をバカ呼ばわりするなど人として根本的欠陥がある。戦後に東京裁判の被告に指名されなかったのも、視野の狭い戦争バカと思われたからではないか。

  • skunk_c

    陸軍の対米開戦最強硬派と言われる人物の、評伝というよりはその時々の「戦略」的思考を本人の記述などから整理したもの。時に上司だった石原莞爾や、同僚だった武藤章と対立しつつも、世界情勢に目配せしながらの「戦略」を立てていたことは理解できた。一方その思考は極めて好戦的。「戦略」の基本にドイツがイギリスに打ち勝つという当時の日本の戦争指導者と同根の「他力本願」があること。そして決定的だったのは、航空戦力の重視などの視点を持ちながら、日本のトータルの経済力や戦車などの兵器の近代化にあまり意識がなかったのではないか。

  • CTC

    1月の文春新書新刊。著者は『昭和陸軍の軌跡』他で、パワーポリティクスが貫徹する20世紀前半の世界情勢に於いて、昭和陸軍が一定の妥当性を持った政戦略構想を持って臨んでいた事を描き出し、特に石原、永田、武藤及び田中を戦略家として挙げていた。著者は田中以外の3名は別で本にしているからこれで[昭和陸軍戦略家四部作]とでもいうものが揃った事になる。基本は田中の陸軍省軍務局軍事課長時代(37年3月〜)から参本作戦部長解任までを、当時の当人メモに基づいて、時系列にどんな構想だったか見ていくもので、大変面白かった。

  • チェアー

    前進は自分の役目。後退は他人(国)の役目。そう考えた軍人の姿が浮かぶ。 この本、文章は読みにくい。もっと整理できると思う。

  • フロム

    日本帝国の破滅の原因は軍上層部の「加点主義」「失敗を想定していない」「責任を取らなくてもいい」「他国の思惑を読みきれてない」この四点じゃないかな?特に中国に大軍が貼り付け状態になっているのに南方に進出するのは訳が分からない。南方侵攻の理由もこのままでは日米格差は年々広がる、やるなら今!!と言うのも言い訳と言うか口実に見える。結局陸軍も海軍も戦争したくてしょうがなかったんだと思うよ。正直この本を読んでも開戦の合理性は理解できなかった。

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