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昭和陸軍全史 1満州事変 講談社現代新書

川田稔

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062882729
ISBN 10 : 4062882728
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
川田稔 ,  

Content Description

なぜ無謀な戦争は始められたのか?昭和陸軍の誕生と変遷を戦略構想面から描く、全く新しい昭和陸軍史決定版、ついに登場!!(全3巻)

目次 : 第1章 満州事変への道/ 第2章 満州事変の展開―関東軍と陸軍中央/ 第3章 満州事変をめぐる陸軍と内閣の暗闘/ 第4章 満蒙新政権・北満侵攻・錦州攻略をめぐる攻防/ 第5章 若槻内閣の崩壊と五・一五事件/ 第6章 永田鉄山の戦略構想―昭和陸軍の構想/ 第7章 石原莞爾の戦略構想―世界最終戦論

【著者紹介】
川田稔 : 1947年高知県生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学社会福祉学部教授。専攻は政治外交史、政治思想史。主な著書に『昭和陸軍の軌跡』(山本七平賞受賞、中公新書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 本木英朗

    日本が泥沼の戦争の道に突き進んでいく大きなきっかけとなった満州事変の展開を辿りつつ、「昭和陸軍」が如何にして誕生し政党政治が終焉を迎えるかを仔細に論じる。また若手中堅幕僚の集結する「一夕会」の中心メンバー永田鉄山と石原莞爾、それぞれの戦略構想も比較され、彼らが「来るべき戦争」に備えた軍と国家の姿を提示する。様々な段階で「引き返す」ことあるいは「別な道を往く」ことはできたはずだと思わされる。それらを拒否して破滅の道へ歩んでいく責任は、永田や石原だけに帰せられるものではなく、また政治家や天皇にも帰し難い。

  • ロッキーのパパ

    永田鉄山と石原完爾は統制派と同列に論じられることが多いけど、目指すところに根本的な違いがある。両者の思惑が一致したことで満州事変が可能となったという論考は興味深い。この二人の理論を比べると、永田の考えは、太平洋戦争直前までの動きをほぼ当てており、きわめて現実的である。それに比べると、石原の最終戦総論は一種の夢想論に見えてしまう。なのに、現代における知名度が逆転しているのは、石原の理論はスケールが大きいからかな。

  • 中年サラリーマン

    昭和史の張作霖爆殺から永田暗殺までを収録。老練な政党政治家が手練手管で国際協調路線を推し進め、なんとか陸軍をコントロール下においていたが次第に陸軍は暴走を始める。それは、陸軍の中堅幕僚の日本生き残りのための戦略への狂気にも似た執念、コンプレックス?中堅幕僚は欧州留学中に第一次世界大戦をみて衝撃を受けた世代。その中心にいる永田鉄山の構想。のちに日本が中国に深入りするのは歴史の通り。その芽生えは間違いなく永田の構想から始まっていると思う。しかし永田は暗殺。永田の構想だけが残った。二巻目からの展開がたのしみ。

  • 田園の風

    内閣も軍部も次の戦争は、国と国との総力戦になることを第一次大戦の結果から認識していた。ただ、その総力戦を凌ぐ方法が異なった。内閣と陸軍の派閥宇垣派は、米英協調の平和路線を模索し、一夕会の中堅幕僚達は満蒙の資源獲得により軍備の強化を図った。それが、列強の日本への不信感を呼び起こす。軍部に限らず組織は、自組織の顕示を図るものだが、抑止力が不在であったことが悲劇を生んだ。中堅幕僚達は、長州閥への対抗策として満蒙を獲得し、政治へ参画しようとしたのではないか?それであるなら、動機の不純さは許されるものではない。

  • かんがく

    私が昭和史にハマるきっかけとなった本。3年ぶりの再読。以前読んで以降、同じ範囲の本を10冊程度読んだので、より深く理解できた。満州事変における永田の総力戦論と石原の世界最終戦論の比較は見事。

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