和泉式部日記 角川ソフィア文庫

川村裕子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048574174
ISBN 10 : 4048574175
フォーマット
出版社
発行年月
2007年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,201p

内容詳細

恋多き女、和泉式部が秀逸な歌とともに綴った王朝女流日記の傑作。為尊親王の死後、その弟の敦道親王から和泉式部へ便りが届き、新たな恋が始まった。あまりにも身分が違う相手で、しかもかつての恋人の弟との恋。夫婦関係がゆるかった当時としても異例の関係だった。正妻のいる宮の邸へ迎えられ、正妻が出ていってしまうという結果を招く。恋故の苦しみと喜びはいつの世も変わらない。王朝の恋の世界を知るための最適の入門書。

目次 : 悲しみに沈んで…(一段)/ メッセンジャーのご挨拶(二段‐1)/ 宮からのクイズ―橘の花(二段‐2)/ 橘の花と郭公のバトル―香りと声(二段‐3)/ 「恋」のスタートは「声」の和歌(二段‐4)/ きつい返事でバッサリ(二段‐5)/ ついに!宮からの来訪インフォメーション(三段‐1)/ 美しい宮がやって来た!(三段‐2)/ だんだんと迫ってくる宮(三段‐3)/ とうとう御簾のなかに入った宮(三段‐4)〔ほか〕

【著者紹介】
川村裕子 : 新潟産業大学教授。1956年東京生まれ。立教大学日本文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。分かりやすい文章で古典の普及に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    京都・誠心院は新京極通から入ってすぐ、境内は繁華街が近いのにひっそりとしている。ここには和泉式部の墓所がある。この日記は、冷泉天皇の皇子・為尊親王が没した後に、弟の敦道親王との恋の記録。この恋のわずか四年後に宮も27歳で亡くなってしまう。自身が宮邸に入り、正妻の北の方が去って行く場面でこの日記は終えている。宮と和泉式部の歌は全部でおよそ百首あり、全体のトーンに侘しさとはかなさを感じてしまう。恋多き女という噂、元夫との娘の行く末への心配、自身にアプローチする宮との身分の違い、悩み多き人生でも、恋に生きた。

  • 佐島楓 さん

    愛人を連れてこられて正妻が出て行ってしまうという、なかなかにスキャンダラスな内容。今も昔も男女関係は本質的には変わらず。

  • 芽 さん

    現代語訳→原文→寸評の順で書かれていて分かりやすい。現代語訳がとても良くて状況が呑み込みやすい。身分差の恋っていつの時代もドキドキハラハラで面白い。

  • しぃ さん

    作者とタイトルしか知らなかった本を読んでみよう第二弾(第一弾は細雪)。訳、原文、ピンポイント解説な順番なので分かりやすかったです。が、日本語を読んでいるのに英語の多読をしている時と同じ気持ちになりました。知ってる単語と文節で意味を拾っていくので、ぼんやりと思い出せる古典の授業が役立ちました。内容もせつない恋愛日記で面白かったです。が、解説者の言うような言葉の煌めきまではまだ分かんないなあ。原文の短さに驚き、日本語の広さに気付かされます。

  • 紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎ さん

    とても美しい歌の数々にときめく!女性は外を歩くことも、顔をみせることもはしたない時代。できることと言えば待つことと和歌で思いを発信することだけ。不自由であればあるほど、恋は冥き世にさす一縷の光。私には足りない、ぜひとも身につけたいと思う切なさと儚さがここにはある。敦道親王の自分勝手なアプローチ。情に溺れてしまう和泉式部。世間の噂に、正妻北の方の沈黙。筆者の原文から情熱的な訳がとてもリアル。平安熱が増す。古文や和歌をもっと深く読み解けたら楽しいだろうなぁ〜と意欲が湧く一冊。

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人物・団体紹介

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川村裕子

新潟産業大学名誉教授。1956年東京都生まれ。立教大学大学院日本文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。専門は平安時代の文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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