世界から猫が消えたなら

川村元気

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838725021
ISBN 10 : 4838725027
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
221p;20

内容詳細

僕は生きるために、
消すことを決めた。


今日もし突然、
チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら
映画が消えたなら
時計が消えたなら
猫が消えたら
そして
僕が消えたなら


世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――


消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンタテインメント。


■ストーリー
地方都市で郵便配達員として働く30歳の僕。猫と2人暮らし。そんな僕がある日突然、余命わずかであることを宣告される。僕が絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。
「はじめまして!アタシ悪魔っす!」
その(ずいぶんと陽気な)男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界から何か1つを消すごとに、あなたの命を1日延ばしてあげましょう」
何かを得るためには、何かを失わなくてはならない。半信半疑ながらも、僕はこの取引を受ける。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった。
悪魔は世界からモノを消し、僕の命を1日ずつ延ばしていく。電話、映画、時計……僕の命と引き換えに、世界から本当にモノが消える。世界から何かが消える度に、僕の中の常識や価値観が大きく変化していく。
電話が消えた世界。映画が消えた世界。時計が消えた世界。失われてみて、はじめて感じるそのモノの意味や価値。そして僕は何かが失われていく世界の中で、愛猫と触れ合い、初恋の人と再会し、無二の親友と出会い、亡き母のこと、そして長い間断絶状態にある父のことを想う。そして自分が死に、消えた後の世界を想像する。僕の葬式に集まるのはどんな人たちだろうか。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は何人いるのだろうか。僕について、彼らはどう評し、どんな思い出を語るのだろうか。
そして金曜日、悪魔は告げる。「世界から猫を消してください」と。
苦悩の絶望の中、僕は猫を探して走り回る。走っても、走っても、猫は見つからない。
だがそのとき僕はまだ、のちに訪れる奇跡的な結末を想像だにしていなかった―――。


■目次
月曜日  悪魔がやってきた
火曜日  世界から電話が消えたなら
水曜日  世界から映画が消えたなら
木曜日  世界から時計が消えたなら
金曜日  世界から猫が消えたなら
土曜日  世界から僕が消えたなら
日曜日  さようならこの世界


■著者プロフィール
川村元気(かわむら・げんき)
1979年生まれ。映画プロデューサーとして『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia 2010」に選出され、2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。現在Casa BRUTUS誌にて「Tinny ふうせんいぬティニー」を連載中。本書が初の著作。


ユーザーレビュー

総合評価

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投稿日:2018/12/11 (火)

猫と暮す、独身、三十歳、郵便局員の男。余命宣告を受ける。世の中のある”モノ”を消す代わりに 寿命が1日づつ伸びていく。命より大切なもの、そうでないもの。その取捨選択は、 読むタイミングによって大きく変わってくるかもしれない。

太陽の塔 さん | 大阪府 | 不明

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投稿日:2018/11/01 (木)

中学2年生のときにはじめて読み、中学生ながらに人生について漠然とした絶望感を感じたのをいまでも覚えています。主人公の母親に対する感謝の気持ちや父親に対する正しいからこそ受け入れられないもどかしい気持ちが私の今まで気づいていながら知らないふりをしてフタをしていた、周りの大事な人たちの優しさ、温かさに対する感謝の気持ちを伝えていなかったこと、自分のことしか考えていなかった恥ずかしさなどを再び読んで改めて気付かされました。なので、これから生きている限りたくさん、たくさん感謝していこうと思います!ありがとう!!!

ライアン好き さん | 愛知県 | 不明

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投稿日:2018/05/13 (日)

初めて自分で文庫本を買ってみようと思ったぐらい惹かれた作品。ジーンときました。最高。

koudai さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ぱんにゃー さん

    【いろいろ】 皆さんの感想を読んで、色々な感じ方(生き方)があるのだなぁと思いました。 いい物語に出会えて感謝♪ ありがとうございます。 

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    30歳郵便局員が脳腫瘍で余命わずかと宣告された 彼は1日の生を得るために地球上からひとつずつ何かを消す契約を悪魔と結ぶが・・・ 何となく有りがちな設定に、どこか中途半端な主人公の行動や悪魔の言動(笑) 映像のミラクルクリエイターにも心揺さぶる言葉を操るのは荷が重すぎましたか? <(^_^; 川村元気さんのリベンジに期待です、次回作に幸多からんことを!!(笑)

  • 風眠 さん

    余命7日の郵便配達員の男、悪魔との契約で寿命を1日延ばす代わりに、この世界から何かをひとつ消す。電話、時計、映画、そして猫。この世のあらゆるものはたぶん、あっても無くても生きるのに支障はない。でも、無くなったらやっぱり困るってものはある。たとえば好きな人とか。本文中でチャップリンの言葉「人生は近くで見ると悲劇だけれど、遠くから見れば喜劇だ。」が印象的に引用されているのがとてもいい。アロハのちゃらい悪魔、ござる口調の猫、死んだ母親が残した「死ぬ前にしたい10のこと」、毒と純粋が入り混じる哲学のような物語。

  • しゅわ さん

    【図書館】本屋大賞候補&派手な広告&この表紙につられ手にとりました。余命わずかと診断された30歳郵便配達員の前に悪魔があらわれ、何かひとつと引き換えに余命を1日づつ伸ばしてくれる…というお話。期待し過ぎたせいかしら?“電話”や“映画”が消えた日常が主人公の納得だけで帰結しちゃってて残念。個人的に似た経験をしているため、レタスちゃんとのお別れとお母さんの手紙は号泣でしたが、もう少し 主人公が“気付く”ところを丁寧に描いて欲しかったなぁ〜という印象。自分だったらどうするか?考えさせられます。

  • 優愛 さん

    自分が生きるために世界から何かを消すことを決めた。悪魔に促されて不必要だと判断した上で消してきたチョコレートや電話、映画、時計。でも気付けば全て、自分の生きた日々を彩ってきたかけがえのない存在だった。当たり前に同化したかけがえのない大切なものに気付く瞬間が私は数々読んだ物語の中で何より美しいと思う。必要なものと不必要なもの。そのどちらかだけで成り立っているような世界だけど実は違くて。僕が死んでも世界は何も変わらないかもしれない。でも同時にきっと悲しんでくれる人もいる、そんなたまらなく愛しい世界でもある。

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