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娼家の灯 / 面影 川崎長太郎新聞連載随筆集 講談社文芸文庫

川崎長太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065407905
ISBN 10 : 4065407907
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

いわゆる赤線、著者が描いてきた「抹香町」、玉の井やその他私娼街など、娼婦の街に生きた女たちの姿を、感傷を排して描く「娼家の灯」。
小田原をはじめとする西湘地域の時代的な変遷をたどった「西湘今昔」。
徳田秋声や宇野浩二ら長太郎が交友した作家たちの姿を活写する「面影」。
当時の社会への批評や自身の日常にまつわる出来事を綴った「週言」。
自らをもクールに見つめ容赦なく素材として使って描きつづけた私小説作家ならではの、感傷を排した筆致でありながら、どことなくユーモアの気配漂う昭和文士の文章の芸が様々な角度から存分に堪能できる、講談社文芸文庫オリジナル編集の傑作随筆集。

【著者紹介】
川崎長太郎 : 1901・11・26〜1985・11・6。小説家。神奈川県生まれ。小田原中学を中退して、家業の魚商につく傍ら、同郷の民衆詩人福田正夫に師事、左翼的作品を発表。1920年頃より上京、帰郷を繰り返す。23年、萩原恭次郎、岡本潤らと「赤と黒」創刊。震災後アナーキズム運動から離れ、25年、徳田秋声の推挽で「無題」を発表、文壇デビュー作となる。私小説家をめざすが、不遇な時代が続く。38年、すでに単行本『路草』と『朽花』を刊行していたが永住の覚悟で帰郷、実家の物置小屋に棲み、創作に専念。54年、娼婦たちとの関わりを描いた『抹香町』で「長太郎ブーム」が起きる。62年、結婚。私小説一筋の生涯を貫いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hasegawa noboru

    帯コピー文に「歿後四十年、初書籍化の名随筆集」とある。私娼街に通う私小説作家がいた。そんな昭和の時代があっただろうなとそれを知らない世代にもその思い出話を読めば分かるという程度にはフツーかな。「名随筆」とまでは言えるかどうか。「西相今昔」故郷小田原周辺の風景のこと。師友、徳田秋声、宇野浩二、中山義秀らの「面影」。晩年一九七九年七八歳時点での感慨のこと「週言」。一九八三年脳梗塞で倒れ、一年四か月の病院での闘病生活のあと死去。享年八三と年譜にあった。

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