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ハマスの実像 集英社新書

川上泰徳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087213263
ISBN 10 : 4087213269
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2023年10月、ハマスがイスラエルに対し大規模な攻撃を仕掛け、世界は驚愕した。
しかし日本ではハマスについてほとんど知られておらず、単なるテロ組織と誤解している人も多い。
ガザの市民の多数が支持するこの組織は一体どんなものなのか。
何を主張し、何をしようとしているのか。
そしてパレスチナとイスラエルの今後はどうなるのか。
中東ジャーナリストの著者が豊富な取材から明らかにする。

●社会に根を張るハマスの「慈善組織」
●軍事部門を支える豊富な資金の意外な出所
●精神的指導者ヤシーンが著者に語った「自爆攻撃」
●政治部門と軍事部門が分かれている理由
●若者をハマスに向かわせる占領の絶望的状況
●ハマスが望むイスラエルとの「共存の形」 etc

著者プロフィール
1956年生まれ。中東ジャーナリスト。
元朝日新聞記者・編集委員。カイロ、エルサレム、バグダッドに特派員として駐在し、イラク戦争や「アラブの春」を取材。
中東報道で二〇〇二年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。
著書に、『イラク零年』『シャティーラの記憶 パレスチナ難民キャンプの70年』『中東の現場を歩く』『「イスラム国」はテロの元凶ではない』などがある。

【著者紹介】
川上泰徳 : 1956年生まれ。中東ジャーナリスト。元朝日新聞記者・編集委員。カイロ、エルサレム、バグダッドに特派員として駐在し、イラク戦争や「アラブの春」を取材。中東報道で2002年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 旅するランナー

    1987年12月9日に創設されたハマス。「イスラム抵抗運動(ハラカ·ムカーワマ·イスラミーラ)」の単語の頭文字の3文字であり、アラビア語で「熱情」を意味します。3つの顔、@イスラム的な社会事業を行う系列の社会組織、Aハマスの立場を外に向けて説明する政治部門、Bイスラエルの占領に対する武装闘争を行う軍事部門があることは分かりました。でも、殺人ではなく聖戦、自殺ではなく殉教というスタンスは、受け入れることがどうしても難しいです。

  • skunk_c

    ベテランのジャーナリストによる、主に現役時代に取材した内容によってハマスについてまとめたもの。著者はアラビア語を専攻し、1990年代から2000年代にかけて新聞記者・特派員として中東やイスラエルに駐在、たびたびガザなどに足を運んでハマスのリーダーなどをインタビューしてきたとのこと。その経験からハマスを単なるテロ集団とするのは皮相的とする。民衆の支持はハマスが元々ムスリム同胞団系の社会運動組織として活動してきたこと、そして「天井のない監獄」にありながら、抵抗を続ける姿勢にあるというのが大まかな見立てだ。

  • kan

    ハマスの詳細を教えてくれるが、読めば読むほどわからなくなった。自爆の形をとる殉教は来世を約束する建前なのか、親はどう受け止めているのか、悲しみを表に出していいのかなど、軍事的な側面と宗教的な側面とが混ざり合うために人々のハマス依存や支持がどの程度のものなのか見えにくい。著者はハマスをただのテロ組織ではないというが、UNRWAのハマス関与や慈善事業の運営も含め、すべてが軍事的・政治的で底知れない。

  • coolflat

    41頁。パレスチナの人々は、なぜ選挙でハマスを支持したのか。自治評議会選挙が行われた2006年1月は第二次インティファーダがイスラエルの武力で抑え込まれた後だった。自治政府は機能せず、町は破壊され、若者は拘束され、パレスチナには抵抗する力はほとんど何も残っていなかった。アラファトも死に、後には腐敗したファタハ指導部だけが残った。人々には深い絶望感があった。ハマスを選べば、イスラエルだけでなく、国際社会と対抗することになるのはわかっているが、パレスチナの人々はファタハに「ノー」を突きつけ、ハマスを選んだ。

  • チェアー

    この本での収穫はハマスについての精緻な分析だ。ハマスはイスラエルが占領を解けば共存を認めていること。それを認めないならば徹底的に闘い続けること。ハマスの軍事部門はイスラエルと闘うためにあるのであって、パレスチナの民衆を保護するという観点がないことがわかった。

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