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黄色い家 下 中公文庫

Mieko Kawakami

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122077195
ISBN 10 : 4122077192
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、
ある死をきっかけに瓦解し‥‥。
世界各国で翻訳刊行中!
孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。


【著者紹介】
川上未映子 : 大阪府生まれ。2008年、『乳と卵』で芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、10年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年、詩集『水瓶』で高見順賞、同年、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年、『夏物語』で毎日出版文化賞、24年、『黄色い家』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Shun

    乱れた家庭環境で育った花は幼少期の窮乏から誰よりもお金を稼ぐ気持ちが強く、同様に訳ありの環境から家出状態の友達二人とそして自分を保護してくれた年上の女性・黄美子と共に共同生活を始める。意気投合した女四人の生活は初めは楽しく、同じスナックで働く生き方も充実しているようだった。しかし訳ありという境遇ゆえか順風満帆に見えた生活に不運な事故や詐欺にあった母親の登場で物語は忽ち暗雲に見舞われ、花は焦燥感から一線を越えた行動を起こしてしまう。幸せや金運を黄色に願った少女のやる場のない叫びに胸が張り裂けるようだった。

  • ラーク

    彼女にとってお金とは、いつしか手段ではなく目的となっていた。当初語られていた「れもんを再興するため」という目的は、彼女にとっては最初から目的などではなく、むしろ「お金を貯める」ための手段だったのだろう。この主従の逆転は、花のお金への執着の象徴といえる。彼女にとってお金は、自分を支えてくれるものでありつつも、誰かによって奪われるものでもあった。実家にいたときに起きたトロスケによる窃盗の経験は、花からお金=使うとなくなるものという至極当然の摂理を受け入れられないものにしてしまったのかもしれない。

  • selva

    長過ぎたり短過ぎたりする話を読むとどちらも残念に思うが、これはこの長さだからこその積み重ねがあり、その意味を全部抱えたままで最後に至る、素晴らしい小説だった。上巻では色々起こっているようで何も起こっていない、下巻で話が急転していく、そして思ってもいなかった感情で締めくくられる。女性の一人称は感情移入しづらいかと思っていたが、自分と一体になったかのようにすら感じた。

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