みみずくは黄昏に飛びたつ 川上未映子訊く/村上春樹語る 新潮文庫

川上未映子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101001753
ISBN 10 : 4101001758
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
469p;16

内容詳細

誰も訊けなかったことを、より深く――作家川上未映子が「村上春樹」の最深部に鋭く迫る。13時間に及ぶ超ディープなインタビュー!


【著者紹介】
川上未映子 : 1976(昭和51)年、大阪府生れ。2007(平成19)年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補に。同年第1回坪内逍遙大賞奨励賞受賞、’08年『乳と卵』で第138回芥川賞受賞。『ヘヴン』(芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞)、短編集『愛の夢とか』(谷崎潤一郎賞)、『あこがれ』(渡辺淳一賞)など著書多数。長編小説『夏物語』(毎日出版文化賞)は世界10数か国で翻訳出版の予定

村上春樹 : 1949(昭和24)年、京都市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『1Q84』(毎日出版文化賞)などがある。短編小説集、エッセイ集、紀行文などの他、翻訳書も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Aya Murakami さん

    令和元年新潮文庫紅白本合戦 村上春樹先生の作品も川上未映子先生の作品も読み始めですが…。どちらもすこし不思議という点で共通しているのでこのような対談本ができたのかな?と思いながら読みました。 悲しいかな読んだ作品が少なすぎるのでディープな対談に浸りきれなかった。まずは2人の作品をある程度読んでから要再読。

  • 道楽モン さん

    村上春樹のことを「好きで好きで堪らない」というスタンスをまったく隠さず、「貴方は私のヒーローですから」という緊張感と用意周到な質問からスタートするが、時を置いた2度目、3度目のインタビューでは、作家としての作法や心構え、ライフスタイルにまで切り込んだ気合の入ったものへと変化していく。モチーフやテーマに対する扱い方への鋭い質問は、作風は異なるが同じ表現者としての共感と、単なるフアンの素朴な疑問が混じり合っていて微笑ましい。御大は、この若く美しい良き理解者かつ後輩に対して、概ね正直に真摯に好意的に答えている。

  • しゅう さん

    川上未映子による村上春樹へのインタビュー集。対談としての側面も持っている(ように感じた)。まず何より驚かされるのは川上さんの圧倒的な村上作品への記憶と勉強量だろう。そして鋭く切れ込む数々の質問。それらは彼女の村上作品への愛情の為せる技なのだろう。恐れ入った。近代的自我を地下一階に見立て、更にその下地下二階へ降りていくお話など興味深く読んだ。私はふたりのファンなのでとても楽しく読むことができた。

  • こうすけ さん

    村上春樹に川上未映子がインタビュー。10代の頃からファンだったとのことで、取材のための勉強量が半端ない。短編、エッセイ、翻訳など、全作品読みこんだよう。昔の作品のことは覚えてない、伏線など考えたことはなく自然に物語を書き進めている、といつもの調子で答える村上春樹に対して、「おれ天才だわー、って思うことある?」「村上作品の女性キャラクターは性的に作用しすぎでは?」「政治的な作品を書くべきという声についてどう思う?」などなど、かなり切り込んでいる。物語を書くという行為がどういうものか、うかがい知れる本。

  • ちぇけら さん

    川上さんの深い読み込みと的確な質問によってどんどん引き出されるムラカミハルキのことば。あまりに尊いインタビューだった。自分の書いた世界を解釈することなく、無頓着で、ただ自分の地下2階をくぐり抜けてきた物語を進ませている。騎士団長のサブタイトルながら、イデアがなにかよくわからずに書いていた?なんと!もう、そういうところがまた素敵。「次元の発展性のない、つまらない争いに引き込まれるぐらいだったら、もう論争とか関係なく自分の小説を、物語というものを、正面からぶつけていきたいですよね」善き物語を、これからも。

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人物・団体紹介

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川上未映子

大阪府生まれ。2008年、『乳と卵』で芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、10年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年、詩集『水瓶』で高見順賞、同年、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年、

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