徹底討論 ! 問われる宗教とカルト NHK出版新書

島薗進

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140886922
ISBN 10 : 4140886927
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
176p;18

内容詳細

安倍元首相銃撃事件を機に急浮上した「旧統一教会問題」。宗教のあり方が問い直された。本来は人を救うはずの宗教と“カルト”との境界はどこにあるのか。政治と宗教の関わり方にどのような“歪み”があったのか。これから私たちは、どのように宗教と向き合うべきなのか。現場の第一線にいる研究者・宗教者6人が集まり、宗教と社会・政治・人間の「これから」を論じる。

目次 : 第1部 “カルト”問題の根源をさぐる(“カルト”とは何か?/ 社会体制と宗教/ 現代宗教の“歪み”とは)/ 第2部 われわれは宗教とどう向き合うべきか(宗教離れと宗教集団の“劣化”/ 政治と宗教のゆくえ/ 宗教の“公共性”とは)

【著者紹介】
島薗進 : 1948年生まれ。宗教学者。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。上智大学グリーフケア研究所前所長、日本宗教学会元会長。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学

釈徹宗 : 1961年生まれ。浄土真宗本願寺派如来寺住職。相愛大学学長、NPO法人リライフ代表。大阪府立大学大学院博士課程修了。専門は宗教思想。『落語に花咲く仏教 宗教と芸能は共振する』(朝日選書)で第5回河合隼雄学芸賞を受賞

若松英輔 : 1968年生まれ。批評家、随筆家。2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』で第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』で第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞

櫻井義秀 : 1961年生まれ。北海道大学大学院文学研究院教授。1987年北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。専門は宗教社会学、東アジア宗教文化論、タイ地域研究、ウェルビーイング研究。2020年より日本脱カルト協会顧問

川島堅二 : 1958年生まれ。東北学院大学文学部総合人文学科教授。1992年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。博士(文学)。日本基督教団の教会で10年間牧師として働いた後、恵泉女学園大学教授、学長を経て2018年より現職。2020年より日本脱カルト協会顧問。専門は宗教学、宗教思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    オウム事件により日本人は宗教を異常視するようになった。しかし生きる上で迷い苦しむ人の心は弱く、自らを導いてくれる神に救いを求めてしまう。戦後日本は戦前の反省で宗教について学校で教えなかったため、最初から弱い人を誘い込む目的のカルトには豊饒な狩場となってしまったのだ。それが元首相暗殺の原因となると、今度は宗教とカルトを同一視し排撃する言動すら出ている。両者を明確に区別し、簡単に洗脳されないため宗教リテラシーを身につけねば生きにくい世になった状況が見える。少なくとも中高生には宗教学習カリキュラムが必要だろう。

  • 優希 さん

    統一教会の一件から宗教とカルトについて改めて問い問い直されているのですね。人を救うはずの宗教とカルトの線引きは危うく、どこにあるのか。6人の宗教学者の考察によって考察されることで、線引きがぼんやりと見えた気がします。信仰があるからカルトへと動かないとは言えません。これから先も宗教とカルトの問題は問われ続けることでしょう。

  • てつ さん

    宗教と政治の関係を専門家が極めて分かりやすく解いた本。旧統一協会に関しては詳しいが、もう少し突っ込んだらもっと面白いかも。

  • かずぼう さん

    「救いは絶対にお金では買えない。なぜなら神にとってお金は必要ないから」の、一文に尽きる。

  • 崩紫サロメ さん

    旧統一教会の件を受けて、宗教問題に長年携わってきた有識者たちが「宗教リテラシー」の重要姓を説く。人の尊さや等しさについて宗教から学ぶべきところを、日本人の多くは道徳や倫理の問題だと思っており、その感覚は戦前の「修身」からきているのではないか(島薗)。また近代国家が宗教を巧妙に取り込み、国民を戦争に動員し、「尊い犠牲」を払ったものを検証する「犠牲のシステム」を生み出してきた(小原)など、コンパクトな1冊の中で各著者の鋭い指摘を読むことができる良き入門書。

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  • 作成者:さん