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もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない 幻冬舎新書

島田裕巳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344984189
ISBN 10 : 4344984188
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan

Content Description

年々、平均寿命が延び続ける超長寿国・日本。だが認知症、寝たきり老人が膨大に存在する今、親の介護は地獄だ。過去17年間で少なくとも672件の介護殺人事件が起き、もはや珍しくもなくなった。事件の背後には、時間、金、手間だけではない、重くのしかかる精神的負担に苦しみ、疲れ果てた無数の人々が存在する。現代において、そもそも子は、この地獄を受け入れるほどの恩を親から受けたと言えるのか?家も家族も完全に弱体化・崩壊し、親がなかなか死なない時代の、本音でラクになる生き方「親捨て」とは?

目次 : 第1章 孝行な子こそ親を殺す/ 第2章 日本人は長生きしすぎる/ 第3章 終活はなぜ無駄なのか/ 第4章 親は捨てるもの/ 第5章 とっとと死ぬしかない/ 第6章 もう故郷などどこにもない

【著者紹介】
島田裕巳 : 1953年東京都生まれ。宗教学者、文筆家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • うさうさ

    キャッチーなタイトルだけど、内容は激増している介護殺人を防ぐため「親離れ・子離れ」を説く。 進学や就職で親元を離れ子どもは自立し、親は将来介護が必要になれは子どもを頼るのではなく施設に入る。現実は、非正規雇用や生涯未婚などで子は親元を離れず将来の介護殺人予備群となってしまう。孝行な子どもこそ親を殺し、さっさと親を捨てた方が介護殺人は減る。 サラッと読めて分かりやすい内容だった。

  • ベランダ

    介護・葬式・遺産はいらないという話。だよなー。家を継ぐとかいうのもよほどしっかりした家柄ならともかくも一般にはもうないでしょ。でも、なかなか家庭内で言語化もできておらず、もやもやしている人は多いと思う。家父長制の亡霊みたいなやつ。私は、家族の価値観と合わなさすぎてでこじれて病んだので、こういう本を読むとスッキリします。私の親は(多分)無意識に兄弟差別して自分の老後の依存先を確保しようとしました。親は早々に子どもを捨てるべし、子どもも早くに精神的親殺しを終えて双方自立すべし!パラサイトは介護殺人のもと!

  • gtn

    著者が自身の体験を語ってくれるので、「親を捨てる」という意味もよく分かる。親離れのいきさつ、祖母の末期等。介護苦による最悪の事態の回避策は、孤独にならないことだろう。著者はネットワークに所属するメリットを紹介する。それから尊厳死についても、踏み込んだ議論が必要。生きながらの死が大事か、次の生へのステップに踏み込んだほうがいいのか、宗教・哲学の観点からの考察も要する。

  • りょうみや

    ここでの捨てるは自立のこと、精神的な意味での親殺し。親を捨てるというよりも、親子ともに自立してお互いに頼らずに生きていくための心構えという内容。核家族化がここまで進んだ今の日本、孤独死はやむを得ない。親が子にできる最善のことは早い段階で子を自立させること。介護も子に期待せずに動けなくなったら北欧のように延命はせずにとっとと死ぬべき。それ以外にも故郷というものはもはや幻想であるなど色々と考えさせられる。

  • 西郷さん

    喜ばしいことに、自分の両親は共に健在で恐らくここ数年で介護を必要とする事態にはならないと信じたいのですが、それでもいづれは直面する問題であるわけでその時にアタフタしないようにはしたいものです。親の介護とそれに伴う離職からの貧困化。そして介護殺人までのプロセスが事例を挙げて詳しく書いてあり、また、なぜそのような社会になってしまったのか等も説明されていて分かりやすいです。個人的には、選択肢の一つとしての尊厳死については議論の余地があるのではないかと思います。自分の人生くらい、自分で始末を付けたいものです。

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