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異邦の騎士

Souji Shimada

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062637701
ISBN 10 : 4062637707
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1998
Japan

Customer Reviews

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島田荘司の感動傑作。 島田としては地味な...

投稿日:2021/04/15 (木)

島田荘司の感動傑作。 島田としては地味な構えですが、彼の最高傑作といってもいいかもしれません。 本格推理小説としても高い次元ですが、本作を特別なものにしてるのはそのヒューマンドラマです。 若者特有のの焦燥、痛切な感情と悔恨などが島田特有の熱っぽい筆致で語られます。

三浦大根 さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tetchy

    流石に3回目ともなると初めて読んだ時の感動、衝撃は薄められて胸に飛び込んでくる。しかし、何度読んでも胸に残るものは確かに、在る。今回特に想ったのは、人を計算された駒のように扱う本格に対し、島田なりにアンチテーゼを示したかったのではないかという事。それは石岡が御手洗から真相を明かされても頑なに否定した一節に表れているように思える。女が男を愛した、その本統の気持ちは計算などでは生まれない黄金でありたい。

  • 青乃108号

    記憶を失った男の、長い長い物語。現れる1人の女、良子。若くて美しく、どこまでも尽くすタイプの女。何と羨ましいシチュエーションであろうか。以降語られる物語は非常に良く練られていて読者を引き付けて離さない。読後の印象も悪くない。御手洗潔が魅力的。長い事生きていれば色々なしがらみやら何やらでどうにもやりきれない気持ちになる事もあるけれど、人間、その気さえあればやり直しはいつでも出来る。1度何もかも捨て去る勇気さえあれば、いつでも新しい自分を手に入れる事は可能なのだ。俺はそうして今ここにいる。今、俺は生きている。

  • 勇波

    小説を読む事の楽しさを初めて教えてもらった作品。。今まで読んだ小説の中でも三本の指に入ります。終盤の怒涛の疾走感には再読しても感動。天才益子秀司の再登場を是非ともお願いしたいです★

  • シロップ

    初めて書いた小説とは思えないクオリティの高さ。しかも着想が自分の日常の生々しいピースを切り刻み、小説に組み替えているという事が驚きでした。そこに対比するように「御手洗」という変わった人生観を持つ人物が友人として存在することでこの息苦しい日常から自分を救ってくれるという思いが凄く伝わってきました。一人の天才によって緻密に仕組まれたストーリー。こんなに感情を揺さぶられる小説に巡りあえて幸せです。赤い糸は存在する。「異邦の騎士」というタイトル秀逸です!御手洗シリーズ読み進めなければ!

  • ゆのん

    御手洗潔シリーズ4作目。まだ4作しか読んでないが一番面白かった。公園のベンチで目覚めた男の記憶がなくなっているところから物語は始まる。この名前も分からない男の視点で進行するのだが読者である私も何が何やら。主人公と一緒に街を彷徨い歩いている錯覚に陥る。街や店、アパートなどが克明に描かれているせいか。それもそのはず。作者自身の若かれし頃に過ごした実際の場所ばかりなのだ。ミステリーを読むと同時に島田荘司の青春の1ページも読める。バディの石岡君についてはネタバレになるのでここでは書かないでおこう。

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