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不登校から人生を拓く 4000組の親子に寄り添った相談員・池添素の「信じ抜く力」 講談社+α新書

島沢優子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065410776
ISBN 10 : 4065410770
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

「子どもが学校にいけないのは、自分の中にエネルギーが無くなってるから。エネルギーが満タンになるまで待ってあげれば、自ら動きはじめる」

「学校に行きたくないという自分の気持ちを親に言えたことは『すごく素敵なことなんだ』って思ってほしい」

「子どもの要望に対して、まず『うん、わかった』っていうのを口癖にしよう。うん、わかったは、子どもと信頼関係を築くはじめの一歩やねん」

池添素さんは発達障害や不登校などに悩む親子と40年以上向き合い、4000組以上の親子に寄り添ってきた。京都市職員として児童福祉センター療育課などで勤務した後、子ども支援の福祉施設を仲間ととともに立ち上げた。高い専門性に裏付けられた池添さんの豊かな実践と珠玉の言葉の数々を、約20年追った、ジャーナリスト島沢優子さんによる渾身のルポルタージュ。不登校の親子だけでなく、子育てに迷うすべての人に贈る一冊。子どもを「支える側」の大人たちへの力強いエールになると確信しています。

(目次)
第1章 「受け入れる」はゆっくりあきらめる旅
小6の夏休みから行き渋りが始まった息子
2歳で漢字を覚えたギフテッドの息子
学習障害がある息子は小2で不登校に

第2章 発達障害の子、グレーゾーンの子の「不登校」
「広汎性発達障害」と診断された息子
3歳児検診で「グレーと思って」と言われた娘
これをやれば学校に行ける?「不登校ビジネス」に葛藤する親

第3章 不登校になった子どもの気持ち、親の成長
〇発達障害を受け入れられなかった親
――中学3年生で不登校になった息子に現れた救世主
◇「人生終わったと感じた」不登校の子どもが思ったこと

〇自閉症スペクトラムの娘と「エンジョイ不登校」
――平日に一緒に外出する不登校の娘と親
◇「母に救われた」不登校の子どもが思ったこと

〇母の遺言
――不登校でも独学で英語を学んだ息子と母の決断
◇母からの最後のエールを聞いた不登校の子どもが思ったこと

<番外編>「学校、行く?」入学前に意思を訊いた母
――小中9年間不登校だったのに東京藝大に合格した作曲家

第4章 「普通学校行くでしょ?」の無理解と戦わない
3歳で「経過観察しましょう」と言われた息子
育児方針を否定する“ばあば”に苦しむ母
不登校の息子を持つ中学校教諭

第5章 不登校の子どもを支える大人たち
京都府京都市立待鳳小学校・牧紀彦校長
一般社団法人「こどもの応援団TEIEN」伊ケ崎大樹代表
きの小児科医院 紀優子院長


【著者紹介】
島沢優子 : ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学等を経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年、フリーに。雑誌『AERA』等に多数寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • キャラ

    信じて待つ。認め続ける。自己決定権を与え、自分の裁量で生きていける余白を見出せるようになること。ただ、それだけ。本書の8割はそういった簡明な内容で占められる。正直、それでも不登校のままの人はいるだろう。おそらく、語り続けること自体のほうが重要なんじゃないかと思われる。

  • maa

    子どもが大事だ。愛している。だからこそ子育てに失敗したくないと思ってしまうこと、待つことの大事さをとことん突き付けられた。子どもの自主性に任せるということは、どこかあきらめることにつながるのではないか。子どもは親のこうなってほしいという願いと反することをする。それを受け入れることで自分は受け入れられているという安心感や自己肯定感を育むのかもしれない。待っていてエネルギーを充電できれば自然と動き出す。その通りだと思う。その間周りから色々言われると思う。育て方が悪いとか甘やかしすぎとか。

  • Tazuchan

    不登校と向き合う親に読んでほしい一冊。私は「わかる、わかる」とうなずきながら、また、渦中だった頃を思い出して胸が痛んだりしながら読んだ。親ははじめのうちは理解できずに子どもに理由を聞いてしまったり責めたりしてしまうと思う。そして、何とかして学校に行かせなくちゃと思ってしまうことも多いだろう。子どもの身近で味方になってあげられるのは親だけなのに、味方になってあげられていないことになかなか気が付かない。本書はとことん子ども目線で子どもと親の相談にのり続けている方の記録。渦中にいるたくさんの親に届きますように。

  • アヒル

    ★★★★★ これまでの不登校本の中でピカイチ 自分はもう大丈夫という自負はあったが、まだまだここに出てくる事例をやっちゃいそう 適宜読み直して気持ちを改めることができる本 近いエピソードでは涙なしに読めないけど なんて人が世の中にはいるのだろう

  • ZUSHIO

    不登校に対しては実にシンプルで「充電が戻るまで信じて待つ」であり、親は干渉せず「生きてるだけで感謝」の気持ちで、好きなことを応援するだけで良い。言葉にすれば簡単なことなのだけど、結局競争を煽られ続けて、同調圧力だらけの資本主義の日本社会ではそのシンプルなことが許されず親も子も苦しんでしまうのだろうと思う。 少子化対策としてこれだけ子どもの自殺率が高い中で、もっともっと寛容で多様な生き方が許容される世の中にしていくべきだと思った。

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