Books

ヒップホップ・モンゴリア 韻がつむぐ人類学

島村一平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791773510
ISBN 10 : 4791773519
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 創世記―ポスト社会主義という混沌/ 第2章 群像―第一世代ラッパーたちの葛藤/ 第3章 伝統―口承文芸からヒップホップへ/ 第4章 憑依―ヒップホップからシャーマニズムへ/ 第5章 憤激―ゲットーに響く声/ 第6章 変成―今を生きる女性ラッパーたち/ 第7章 越境―ヒップホップが生んだ声の共同体

【著者紹介】
島村一平 : 1969年愛媛県生まれ。国立民族学博物館准教授。文化人類学・モンゴル地域研究専攻。博士(文学)。早稲田大学法学部卒業後、テレビ番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅せられ制作会社を退社、モンゴルへ留学する。モンゴル国立大学大学院修士課程修了(民族学専攻)。総合研究大学院大学博士後期課程単位取得退学。滋賀県立大学准教授を経て2020年春より現職。2013年度日本学術振興会賞、地域研究コンソーシアム賞、2014年度大同生命地域研究奨励賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • syaori

    「「固有の文化」と呼べるくらい進化」したヒップホップから現代モンゴルを見てゆく本。その受容の過程等から浮き彫りにされるのは、社会主義崩壊後グローバル資本主義に接続されたウランバートルの高層アパート地区とその周縁のスラム・ゲル地区との貧富の差や遊牧型と都市型の生活様式の違いによる軋轢、自文化への誇りと劣等感、ロシア・中国・モンゴルのモンゴル人の間に音楽を通じて形成される「公共圏」の理想と現実などで、グローバル化≒欧米化後のモンゴルの、同時に近代化≒西欧化を経験した国が上げる普遍的な軋みの音を聞くようでした。

  • じぇろポーta

    とある黒人青年からヒップホップを学んだ二つの流派という起源話から面白すぎる。モンゴル語の言語構造的にラップに向いてるとの指摘。ゲル地区(首都のスラム=ゲットー)派と都会派の対立(貧富の差、都市定住民と遊牧民・地方出身者の文化の軋轢etc)。「オルク」という地方民への蔑称がきつい。人間を「オーク」呼ばわりとはあまりにも酷すぎる。甘く切ない恋を歌いあげるラブソング。政治や社会への怒りをラップに込めるポリティカルソング。ホジャ―(中国人の蔑称)への民族的憎悪。シャーマニズムの大流行。

  • Hiroki Nishizumi

    本当にヒップホップのストーリーだった

  • ebi_m

    みんぱく吟遊詩人展等で見て気になっていた。論文集のように章立てて、ヒップホップ・モンゴリアを伝える本。注に実際の動画の紹介も多く、参照しながら読めるとよい(外出先で読んでてあまり出来なかった…)。モンゴルに韻踏み文化があること、女性の地位が比較的高いことなどに加え、首都は都会地域と流入民の地区(「ゲル地区」と呼ばれる。あのゲルのこと)とで格差が開いていること、ナショナリスティックな側面(良くも悪くも)、国を分断された人々など、知らなかったことを知る。文章にもわりと疾走感があり所々文意を推測しながら読んだ。

  • 梅子

    普段ヒップホップを全然聞かない私も最後まで楽しめた超大作。モンゴルとヒップホップのイメージが全然結び付かなかったが、モンゴルにはヒップホップが興隆するに相応しい条件が揃っていた。伝統的な祝詞、シャーマニズム、貧困、支配と定住化、ディアスポラ、民族の英雄の存在……ソ連と中国の狭間で懸命に自己主張する手段としてのヒップホップ。内モンゴルやロシア・ブリヤートなど各地に散らばった同胞モンゴルヒップホッパー達が一堂に集結して「ひとつの血族」を歌い上げる感動のラストは、文字情報だけで鳥肌がたった。ヒップホップは文学。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items