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日本史を精神分析する 自分を知るための史的唯幻論

岸田秀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750514918
ISBN 10 : 4750514918
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ日本は対米従属の軛を脱することができないのか。混迷の色を深める日中・日韓関係のゆくえは。日本の歴史を精神分析することで「自分たちはどこに立っているのか」「なぜ日本はこうなのか」がくっきりと見えてくる。最良の聞き手を得て、知の巨人が日本の諸問題を縦横に語る。

目次 : 第1章 自分を知るための歴史/ 第2章 日本史の特徴/ 第3章 日本的権力機構の伝統/ 第4章 足利義持、織田信長、豊臣秀吉/ 第5章 進歩を捨てて繁栄した江戸時代/ 第6章 ヨーロッパ帝国主義の精神分析/ 第7章 敗戦の原因/ 第8章 東京裁判の精神分析/ 第9章 歴史を超えて/ 補論 日米はなぜ戦ったか

【著者紹介】
岸田秀 : 精神分析者、エッセイスト。1933年香川県生まれ。早稲田大学文学部心理学専修卒。和光大学名誉教授。『ものぐさ精神分析 正・続』のなかで、人間は本能の壊れた動物であり、「幻想」や「物語」に従って行動しているにすぎない、とする唯幻論を展開、注目を浴びる

柳沢健 : 1960年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。文藝春秋に入社し、「週刊文春」「Sports Graphic Number」編集部などに在籍。2003年に退社し、フリーとして活動を開始する。2007年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 寺の始まりさバニーガール

    先日書店で『唯幻論始末記』という本を見掛け、その帯に「これが最後の本になるだろう」とあって心動かされた。岸田秀さんは今年86歳になる。私も十代の頃『ものぐさ精神分析』を夢中で読んだ。世界が違って見えた。しかしどの本も同工異曲なのと、こちらの知識も多少増してきて、胡散臭く思えて次第に離れた。しかしあの頃の自分を楽しませてくれた岸田秀が老いたのを知り、久しぶりに読みたいと思った。日本史を扱った本書、聞き手が『1976年のアントニオ猪木』の柳澤健で驚く。安倍総理は『日本国紀』より本書を読むべきだ。そんな内容だ。

  • ムカルナス

    心理学者が日本史を精神分析する。日本は元々は周辺の島々や大陸から流れ着いた敗者の寄せ集まりだったが、白村江の戦いで敗れた後、唐の脅威に備えて国家統一し精神的支柱として天皇を中心とする民族の物語を創る。元々敗者なので独裁を嫌い和を重んじる一方、劣等感から外国嫌いで内にこもりがち。文明を摂取する開国志向と独自文化を育てる鎖国志向が交互に表れる分裂症。敗北の恨みは明治維新の富国強兵や戦後の経済成長への努力にも繋がるが暴発すると日米開戦にもなる。日本軍の敗因も精神分析されていて興味深かった。

  • 月をみるもの

    この本読んで「白村江って、そんなビッグイベントだったのかー」と初めて認識したのが、この頃の歴史を勉強しはじめるきっかけとなった。2年ぶりにあらためて読んでみたら「わかる、わたしにもわかるぞ!」とシャアのような状態になった。

  • 月をみるもの

    40年前の「ものぐさ精神分析」と言ってることは基本的に一緒。それってすごいことだよな。

  • 日曜読書人

    史的唯幻論からみた日本の歴史。参考になります。

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