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精神疾患 角川ソフィア文庫

岩波明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044003777
ISBN 10 : 4044003777
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan

Content Description

発達障害、うつ病、統合失調症―人はなぜ「こころの病」に陥るのか。疾患にはどんな種類があり、医療現場はいかなる課題に直面しているのか。客観的診断の難しさ、治癒可能な疾患までを「障害」と呼ぶ弊害、科学的根拠のない投薬への批判、精神鑑定の危うさなどを、数々の症例とともに紹介。冷静な学問的見地から、精神医学の「未熟さ」に警鐘を鳴らしつつ、多くの無知や誤解がつきまとう世界を基礎から解説する入門書。

目次 : 第1章 精神医学と精神症状/ 第2章 精神疾患の分類/ 第3章 精神科における診断基準/ 第4章 精神医学の歴史/ 第5章 統合失調症/ 第6章 躁うつ病とうつ病/ 第7章 発達障害/ 第8章 精神疾患と犯罪/ 第9章 精神科とクスリ/ 第10章 精神科と医療費

【著者紹介】
岩波明 : 1959年、神奈川県生まれ。精神科医、医学博士。東京大学医学部卒業後、東京都立松沢病院、東大病院精神科などを経て、昭和大学医学部精神医学講座主任教授、同大学附属烏山病院長。発達障害の臨床研究、統合失調症の認知機能障害、精神疾患と犯罪などを主な研究分野としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ホシ

    『精神疾患』という題名ですが、一般向けの精神医学入門書。甥っ子には発達障害があるのですが、親族としてサポートする立場にあるからには、しっかりと勉強すべきと思い、読んだ次第。「精神病の薬」というとダークな印象が付きまといますが、著者は薬も上手に使うべきという立場。納得。あと、精神医学がまだまだ未熟な学問である事も知りました。「心」は精神科医でも分からない事だらけなのに一般の我々なら尚更ですね。心の問題には拙速な解決を求めず、腰を据えて向き合う態度が必要なんだと思いました。よくまとめられていて良書です。

  • よこ見

    当事者とその家族よりは精神科医の志望者に向けた内容。統合失調症や躁うつ病、発達障害など各疾患の説明は要点が整理されていてわかりやすいし、診察のプロセスや診断の国際基準、治療の歴史、果ては精神科と診療報酬制度のかかわりなどの記述も見る人によっては興味深いだろう。文章はわりとお固めだが、フロイト流の精神分析や厚生労働省などを批判する箇所は臨床に携わる者としての実感がこもっていて面白かった。

  • fseigojp

    この人のは、出るとつい買ってしまう

  • 筑紫の國造

    タイトル通り、「精神疾患」に関する入門書。素人にもとてもわかりやすく、疾患の構造、精神医学の歴史、薬物などについて書かれている。私自身は強迫性障害で治療中なのだが、この症状に触れられていないのは少し残念。「精神科と医療費」などは精神科のみではなく、医療費の仕組みや医師不足の誤解にも言及されており、ためになった。意外だったのは心理学的療法についての著者の見方。本書を読む限り、岩波氏は心理学的療法に疑問を持っているようだ。しかし薬物投与にはない結果が得られていることも事実だし、このあたりは議論もあるだろう、

  • shimashimaon

    哲学や唯識仏教を学んでいると私が見ているものは私の意識が作り出したもので実在しないのだと考えるようになります。そうだとしたら精神疾患に起因する幻視・幻聴は何なんだろうと思います。社会生活に支障を来たすか否かの違いなのでしょうか。古代ローマにおける扱いにも触れた精神医学史や、精神医療に拘わらず医療の費用対効果の指標となるDALYについてもわかりやすく説明しています。統合失調症患者の幻覚症状の描写は、本当に辛いだろうと胸が締め付けられる思いでした。與那覇潤氏が紹介している木村敏氏、そして中井久夫氏を読みます。

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