言葉はいのちを救えるか? 生と死、ケアの現場から

岩永直子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794973665
ISBN 10 : 4794973667
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
400p;19

内容詳細

難病を患いながら詩や画の創作に打ち込む兄弟、重度の知的障害者で一人暮らしを続ける青年、人を生産性で計ろうとする風潮に抗う研究者、安楽死の議論を広めようとする治りにくいがんの写真家、高齢者医療費についての誤解を糺す学者、HPVワクチン接種後の体調不良の苦しみを語る母娘…医療にかかわる問題の最前線を歩き取材してきた記者が、病いや障害、喪失の悲しみ・苦しみを生きる力に変えるべく綴る医療ノンフィクション。わたしたちが直面するさまざまな医療問題が、この一冊に詰まっている。

目次 : 1部 優生思想に抗う(難病と生きる―岩崎航・健一さんの「生きるための芸術」/ 知的障害者が一人暮らしすること―みんなを変えたげんちゃんの生き方 ほか)/ 2部 死にまつわる話(安楽死について考える―幡野広志さんとの鎮静・安楽死をめぐる対話/ 死にたくなるほどつらいのはなぜ?―松本俊彦さんに聞く子どものSOSの受け止め方 ほか)/ 3部 医療と政策(「命と経済」ではなく「命と命」の問題―磯野真穂さんに聞くコロナ対策の課題/ トンデモ数字に振り回されるな―二木立さんに聞く終末期医療費にまつわる誤解)/ 4部 医療の前線を歩く(HPVワクチン接種後の体調不良を振り返る―不安を煽る人たちに翻弄されて/ 怪しい免疫療法になぜ患者は惹かれるのか?―「夢の治療法」「副作用なし」の罠 ほか)/ 終章 言葉は無力なのか?―「家族性大腸ポリポーシス」当事者が遺した問い

【著者紹介】
岩永直子 : 1973年生まれ。医療記者。東京大学文学部卒業。1998年、読売新聞社入社。社会部、医療部を経て、2015年「yomiDr.(ヨミドクター)」編集長。17年5月BuzzFeed Japan入社。BuzzFeed Japan Medicalを創設し、さまざまな観点から医療記事を執筆、編集。読売新聞時代から健康格差、HPVワクチン問題や優生思想問題等を発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • けんとまん1007 さん

    言葉の持つ力・意味。いい意味でも、そうでない意味でも力がある。意図的に人を傷つけるために使われること、欺瞞を満たすために使われることが増えている。そんな時代ではあるからこそ、言葉に拘りたいと思う気持ちが大きくなってきている。言霊という2文字に拘り、その意味を考え続けたい。そのために何をすべきかを考え続ける。

  • * さん

    どんな絶望も吹き飛ばす、万能の言葉って多分難しい。でも、一期一会の文脈や「語り直し」で生まれる言葉だけは、信じたくなる。今は、誰かに物語を利用されぬよう、そして物語の消費に溺れぬよう。この本を、御守りにしていきたい▼多くの他人にとってはノイズである"自分語り"も、ある偶然が重なれば、心を打つストーリーになりうる。一方、誰かの共感を呼ぶ物語は、別の誰かを傷付ける凶器にもなる▼そんな経験を何度も繰り返し、色々と分かったつもりでいた。それでも零れ落ちるものはあるんだと、最後の章でガツンと思い知らされた。

  • Iwata Kentaro さん

    献本御礼。タイトルそのまんまがテーマの本。医学生や研修医、ナースとかは絶対読んどいたほうがいい。シニアの医者も読むべきだけど、刺さるかどうかは個々人の感受性による。すべての見解に賛同できないかもしれないしその必要もないけど、自分と異なる意見や価値観の存在自体を十全に認めることこそが多様性、ということなのだから。

  • SNagai さん

    いろいろな事例についてタイトルについて考えさせられる。杉田水脈議員の発言についてその言葉の意味と、反対意見の意味について丁寧にわかりやすく紐解いてくれた東大教授へのインタビューが印象に残った。言葉の意味をこのように考えることのできる人が議員であってほしいが、国会議員、地方議員共にこのような人はほとんどいないことが残念。なぜこういう状況になるのか?子育てにおいて大切なことを社会が忘れている、だから学校でも教えないからではないか?

  • バーチャルヤマバク さん

    最初は「うーん?」と首をひねりながらどうにか文章を飲み込んでいた。安楽死や脳死を語る当事者・家族の話を読み、慣れてからは徐々にこの本の内容をかみ砕けるように。最後のひとつの話が「最初の飲み込み具合はなんだったんだ」というくらい悩みがいのある話だった。そう、そうなんだよな。いつだってハッピーエンドなんてあり得ないよな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品