ユリイカ 2015年1月 臨時増刊号 総特集 岩明均 「風子のいる店」「寄生獣」から「ヘウレーカ」、そして「ヒストリエ」へ

岩明均

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791702817
ISBN 10 : 4791702816
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
237p;23

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Susumu Miki(Dik-dik) さん

    須賀原洋行が寄稿していていて、そこでよしえサンが亡くなっていたことを知りました。『風子のいる店』は連載当時読んでいただけで単行本は持っていないですが、懐かしかったです。

  • 山像 さん

    こういうものの常として玉石混淆ですが、玉の割合は極めて高い。文化人類学者兼漫画家の都留泰作による、岩明均の「研究者的気質」という観点からの「七夕の国」解題、及び歴史学者・大谷哲による「ヒストリエ」の歴史考証の検証的な解説が特に良かった。 以下、もっとこういう点について読みたいなと思ったこと。・岩明均本人について(まあ本人が非常にそっけない感じなので難しいのは分かる)・漫画史、アフタヌーン史における岩明漫画の位置付け ・社会生物学史と寄生獣のテーマの本質的な関連性の評価

  • まり@新潮部 さん

    学術的な書評って初めて読んだ。造形、表現、メディアから、歴史、文化まで。SFとして寄生獣を読み解いたものが面白かった。キーワードは「融合」「思弁」。他の岩明作品を読んでからもう一回読んでみよう。特に『七夕の国』が読んでみたい。

  • アナクマ さん

    (p.34)自己の境界にとどまることを選択したとはいえ、それでも輪郭線を介してつねに他者や他種に寄りそい、自己の境界を再設定していくのだというのが『寄生獣』の決意なんでしょう。(中略)人間は他者をほんとうに理解することはできなくても、境界線をはさんでそれと寄りそい生きることはできる。そして、そこに手をとどかせたいと願うかぎりで、自己のイメージを変形しつづけていくことができるかもしれない。

  • ととろ さん

    待望の岩明均特集。デビュー作『ゴミの海』から現在アフタヌーンで連載中の『ヒストリエ』までのほぼ全作品の批評を読める。特に都留泰作(漫画『ナチュン』で知られる文化人類学者)による『七夕の国』の「科学視点」についての評と、大谷哲(古代ローマ史研究者)による『ヘウレーカ』『ヒストリエ』等「歴史物」の描き方についての評は、岩明均という漫画家の研究者気質な人物像を浮かび上がらせる内容で、なるほどと感心した。私は作家論への興味が強いが、他の評では漫画表現論にも多数言及しているので、気になる方はぜひ手に取って欲しい。

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