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ハプスブルク帝国 講談社現代新書

岩崎周一

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062884426
ISBN 10 : 4062884429
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1000年の歴史が、これ1冊で、わかる!!!図版多数。新知見もふんだんに取り入れた決定版。

目次 : 第1章 勃興/ 第2章 オーストリアの地で/ 第3章 「さらに彼方へ」/ 第4章 「ドナウ君主国」の生成/ 第5章 主権国家体制の下で/ 第6章 「何事も人民のために、何事も人民によらず」/ 第7章 秩序と自由/ 第8章 「みな一致して」/ 第9章 「ハプスブルク神話」

【著者紹介】
岩〓周一 : 1974年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程総合社会科学研究専攻修了。博士(社会学)。現在、京都産業大学外国語学部准教授。専門は、近世ハプスブルク史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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音楽の都ウィーンを中心としてヨーロッパに...

投稿日:2021/06/25 (金)

音楽の都ウィーンを中心としてヨーロッパに君臨したハプスブルク帝国は、大きく現在のオーストリア、ハンガリー、ボヘミア(チェコ、スロヴァキア)を包含する多民族国家であり、1917年の第一次大戦終結まで存在した帝国なので、消滅したのはわずか100年ちょっと前、日本は大正年間だった。 その領内では多くの作曲家たち、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンからシューベルト、ブラームス、ブルックナー、マーラー、シェーンベルクなどがウィーンを舞台に活躍するとともに、それ以外にもハンガリーからはリストやバルトーク、ボヘミアからはスメタナやドヴォルザークなども輩出した。 ドイツ音楽を中心とするクラシック音楽を楽しむ上で、その主要な舞台となったハプスブルク帝国の歴史や文化を理解しておくことが大きく役に立つと思う。というより、むしろ不可欠で必須ともいえる。そのための、一般向けに平易に書かれた通史である。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    近世〜近代ヨーロッパにおいて、抜きん出た存在感を持つ帝国についての通史で、手に取りやすい新書でありながら、丁寧な歴史評価がなされており、そのページ数もあって重厚な内容。政治はもちろん、経済、産業から文化までを余すところなく捉えていこうという著者の姿勢がにじみ出ている。しかも読み応えはあるが文章は平明で読みやすい。帝国であるが故に、その評価は様々な視点から揺らぎ易いのだが、そのあたりを著者自身を含めて相対化しながら位置づけているのがよく分かる。ヨーロッパ史、中央〜東欧を学ぶに当たっての必読書の1冊と思う。

  • ころこ

    国民国家以前の国ごとの歴史を、帝国という横軸とハプスブルク家という縦軸で横断した歴史書だ。だんだんと国民国家らしきものが勃興し、ハプスブルク家は苦しくなっていく。社会学化した歴史学の様なアプローチは珍しくないが、本書は従来の歴史の記述を維持したまま、観点だけを変えている。知識があればもっと楽しく読めるだろうが、そこまで至らず地図や家系図などの図版に助られた。前半が難航し、後半はストレスなく読めたので、自分の弱点を見直す切っ掛けとなる。もっと世界史を勉強せねばという焦燥感が残った。

  • もりやまたけよし

    ハプスブルク家に関する通史を通して中央ヨーロッパの歴史の流れが掴めた。大戦で負けていなければいまも立憲君主国家として存続していた気がする。

  • nnpusnsn1945

    ハプスブルク家の統治した帝国(神聖ローマ帝国やオーストリア=ハンガリー帝国)歴史を概観したものではあるが、ハプスブルク家の君主以外にも、社会情勢や文化史(グヤーシュやザッハトルテといった料理も解説)も言及されている。19〜20世紀の軍内部では、公用語はドイツ語だが、兵営では兵士の話す言語は場所ごとにバラバラだったらしい。

  • さつき

    1月ほどかかり、読了。高校で世界史は大後悔時代以降を授業で習ったにとどまり、その後もほぼ勉強したことはなく、時代背景の認識が難しかったが、平易な文章で書かれていたため、抵抗なく読むことができた。ウィーンへ旅行したことがきっかけで読み始めたが、今観光客で賑わっているリング通の街並みやオペラ座などが思ったよりも近年に建設されていたことに驚いた。ウィーンの街並みの背景にある、光と陰を知ることができ、興味深かった。

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