指揮のおけいこ 文春文庫

岩城宏之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167271053
ISBN 10 : 4167271052
フォーマット
出版社
発行年月
1970年01月
日本
追加情報
:
16cm,243p

内容詳細

指揮者は、一日何回指揮棒を振るのか?無表情で指揮をしてみたら、どうなる?指揮者は怪我をする確率が高い、キケンな商売?かっこいい燕尾服とは?後ろ姿からだけでは知りえなかった指揮者の秘密を、世界的マエストロである著者が初公開。人知れぬ苦労の数々に抱腹絶倒すること請け合いの名エッセイ集。

目次 : 何のために指揮者はいるのか?/ 無表情で指揮してみたら/ 指揮者はキケンな商売/ 楽譜の持ち歩き方/ 「ガクタイ」の性質/ 指揮者の夏休み/ いよいよ実技/ 実技の練習、落とし穴/ 女には向かない職業?/ 名指揮者と譜面の関係/ ルービンシュタインに教わったこと/ 大物指揮者に見せるには/ 指揮者のファッション/ 服は揃った。次は靴の問題だ。/ 指揮棒のナゾ/ 指揮とはスポーツだ/ 偉大な指揮者が舞台を去るとき

【著者紹介】
岩城宏之 : 昭和7(1932)年、東京生まれ。東京芸術大学音楽学部打楽器科在学中にNHK交響楽団副指揮者となり、31年デビュー。以来、国内のみならず、ベルリン・フィルやウィーン・フィルなどのトップ・オーケストラの指揮にあたってきた。NHK交響楽団終身正指揮者。メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者。平成3年、日本エッセイスト・クラブ賞受賞。8年には紫綬褒章を受け、14年には、日本芸術院恩賜賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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岩城宏之さんは優れた指揮者でしたがそれと...

投稿日:2021/04/11 (日)

岩城宏之さんは優れた指揮者でしたがそれと等しく文才にも優れていて、本当に楽しく読み進めることができる。絶版のようだが再発を望む。

せごびあ さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tama さん

    図書館本 挿絵が和田さんだから 指揮者になろうともクラシックの知識を増やそうとも思ってませんが面白かった。欧米ですら「なぜ客の方を向いて指揮しない」と聞かれる!指揮は眼がポイント。欧州語には音楽上のニュアンスを一言で表す単語が豊富。指揮者に限らず、世界的演奏家の90%はユダヤ人で1930年代から、後進国だったアメリカ音楽会が急速に台頭しWW2後世界最高の音楽国になったのはヒトラーの功績。最初の日本製指揮棒はこの人がヤマハに発注したやつらしい。トスカニーニの引退は桂文楽のそれと同じ潔さ。「へぇ」が一杯!

  • toshi さん

    すべての指揮者が文才が有るとは思えないけれど、少なくとも今まで読んだ中では指揮者の書くエッセイはどれも面白かった。この本も例外ではない。 最初から指揮者の中でも文才のある人しか本は書かないのかも・・・

  • さく さん

    指揮者というお仕事紹介エッセー。オチョクリ四分の三、専門的な本音四分の一で、指揮台から落ちた話やらお菜箸を削って指揮棒を作る話など裏話から舞台上の失敗まで面白く教えてくれる。その根底には音楽への情熱がしっかりと読み取れる。オーケストラの指揮に興味がある人向きとは思うが、昭和ヒトケタ生まれ男子が世界進出していく物語としても面白かった。昭和ヒトケタパワーは凄い。このエッセイの最終話が書かれたのが1998年。8年後、2006年に亡くなっている。晩年に書かれたものがあれば、また読んでみたい。

  • ぴよぴよ さん

    これは面白い!無表情で指揮したらどうなるか。大指揮者について。など、岩城さんにしか書けない事柄がふんだん。オーケストラの楽器は一台何百万、何千万円もするのに、ぼくの指揮棒は千五百円。指揮者はなんてヒドイ商売なのか、あるいはなんて素晴らしい職業なんだ。の話で、変に納得。

  • hachiroeto さん

    12冊目は名指揮者によるエッセイ。音楽家で文章もうまい人といえば山下洋輔ですがクラシック界ならこの人がピカイチです◆一日の指揮棒を振る回数を数えたり「大物指揮者に見える秘訣」を考えたり、さらには暗譜をめぐる議論から引退の時期まで「言われてみれば気になる」指揮者をめぐるトリビアが満載です◆印象的だったのは言葉をめぐる話。どの指揮者も、母国のオーケストラを振るのが一番難しい。理由は「母国語だとリハーサルでしゃべりすぎるから」。不自由な外国語のほうが、かえって言いたいことを端的に伝えられるのだそうです。

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人物・団体紹介

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岩城宏之

1932年東京生まれ。東京藝術大学在学中にNHK交響楽団副指揮者となり、56年デビュー。以後、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、メルボルン交響楽団など世界の主要オーケストラを指揮。一方、日本初の常設室内管弦楽団オーケストラ・アンサンブル金沢の設立、日本人作曲家作品の積極的な初演など、日本クラシック

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