基本情報
ISBN 10 : 4036102109
内容詳細
ずっと、まっていたんだよ
ここはきみの国、いっしょに冒険にでかけよう
大雨の日、ひとりでるすばんをしていた小学生の一平。
おじいちゃんの書斎の、古い机の下にもぐりこむと
いつのまにか、ふしぎな野原にまよいこんでいた。
そこでであった大きなウサギ、ウサキチは一平をキョチとよび、
キョチをずっとまっていたこと、そしてそこはキョチの国だという。
ふたりは、ウサキチがなくした、はねる力をとりもどすため、さいはて山へ旅に出る。
?
心はずむ岡田淳の冒険ファンタジー。
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「おそかったじゃないか。」
と、ウサギは、したしいともだちに不平をいうようにいった。
「おそかった‥‥?」
ぼくは、おずおずとたずねた。
「いつまでまたせれば気がすむんだろって思っていたよ。」
「あのう、いつからまっていたの?」
「ずうっと、だよ。ずうっと。」
「ええっと、きみは、だれ?」
ウサギはもういちど目をまるくした。
「ウサキチじゃないか。きみがなまえをつけてくれたんだよ。わすれちゃったのか、キョチ。」
(本文より)
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【著者紹介】
岡田淳 : 1947年、兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科卒業。図工専任講師として小学校に38年間勤務。その間に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』でデビューし、斬新なファンタジーの手法で独自の世界を描く。『放課後の時間割』(日本児童文学者協会新人賞)『学校ウサギをつかまえろ』(同協会賞)『雨やどりはすべり台の下で』(サンケイ児童出版文化賞)『扉のむこうの物語』(赤い鳥文学賞)「こそあどの森」シリーズ(野間児童文芸賞)『願いのかなうまがり角』(産経児童出版文化賞フジテレビ賞)『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』(産経児童出版文化賞大賞)、巌谷小波文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
岡田淳
1947年兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科を卒業後、38年間小学校の図工教師をつとめるかたわらファンタジー作品を書きはじめ、作家デビュー。『放課後の時間割』で日本児童文学者協会新人賞、『雨やどりはすべり台の下で』で産経児童出版文化賞、『学校ウサギをつかまえろ』で日本児童文学者協会賞、『扉のむ
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