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世界はフェイクで埋め尽くされている 半径5メートルのフェイク / ファクト論

岡田憲治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492047712
ISBN 10 : 4492047719
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

青少年の刑法犯罪は増加の一途、生活保護費の不正受給が蔓延し財政が逼迫、競争社会の勝敗は「自己責任」、不登校の主原因は子ども本人と親の育て方、戦争の反対語は「平和」―「これ、全部フェイクです」スマホ、雑談に潜み、対話を阻む「もっともらしい」嘘を見抜く。

目次 : 現実とは、目の前で起こっていることそのものである―実は、「よくできた嘘」のことを現実と呼んでいます/ PTAは、教育委員会や公立学校の下部組織である―実は、「卓球愛好会」と同じく、PTAは任意団体です/ NPOは非営利団体だから利益を出してはいけない―実は、利益を出し続けなければ、NPOは維持発展できないのです/ スポーツ報道は、今日もスポーツの話を伝えている―実は、「気持ち」を尋ねるのが日本のスポーツ報道の特徴です/ ベースボールは依然として日本の国民的娯楽の王様である―実は、日本のベースボールは衰退の危機に突入しています/ どんな事態にも対応できるマニュアルを活用するのがリーダーです―実は、マニュアルが通じない事態にも対応できる知性がリーダーには必要です/ 不登校の主な原因は、子ども本人と親の育て方である―実は、不登校の子どもにも親にも問題はありません/ 衝突・対立する人との関係は「抜ける」と「耐える」である―実は、他者との関係づくりには「交渉する」という選択肢があります/ 大学の存在意義は社会に貢献することである―実は、大学は常に反社会的であることを担保せねばなりません/ 指導や規則をきちんと守る真面目な学生は男子より女子に多い―実は、性属性で社会行動が異なるなら、それは政治的対応かもしれません/ 戦争の反対語は「平和」である―実は、「戦争」の反対語は「対話」です/ 教育委員会は、首長にしたがう行政下部組織である―実は、教育委員会は「独立委員会」で、首長から独立した組織です/ 中立こそ公平であるから、政治的な偏向があってはいけない―実は、政治的に中立のエリアなど、どこにもありません/ 民主主義とは、多数決のことである―実は、民主主義と多数決はあまり関係がありません/ 民主主義はもうオワコンである―実は、民主主義の目的とは協働に必要な「社会」を維持することです/ 人間の過ちには時効がないから、それは糾弾し続けねばならない―実は、法やルールを用いて人を裁くときにはきちんとした手続きが必要です/ 他人と過去は変えることができない―実は、関係の解釈を変えれば過去と他人は変えられます/ 競争社会の優勝劣敗は、勤勉か怠惰かの自己責任である―実は、責任とは「失敗の後始末をすること」ではありません/ 弱者叩きをしているのは、同じ社会的弱者である―実は、弱者叩きをしているのは「名づけられない」弱者です/ 日本は大きな政府だから財政破綻の危機にある―実は、日本の政府は世界でも指折りの「小さな政府」です〔ほか〕

【著者紹介】
岡田憲治 : 政治学者、専修大学法学部教授。1962年東京生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了(政治学博士)。専攻は現代デモクラシー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おおにし

    タイトルのフェイクという文字がフェイク・ニュースを連想して紛らわしいが、思い込みとかビリーフという意味に近い。本書では40のフェイク事例が載っているが、事例が多すぎて説明が簡素になりわかりにくくなっている。いろいろ問批判したが、本書を高校生や大学生にぜひ読んでもらいたい。戦争の反対は平和と短絡的に答えることは間違いだと著者は言う。平和維持のために武力が必要という発想では戦争はいつまでも終わらない。著者は戦争をなくすには「対話」の継続が必要だという。「戦争」の反対が果たして「対話」なのかをぜひ考えてほしい。

  • TAKA0726

    現実とフェイクは真実と嘘に安易に分けず大中小、濃淡、悪の度合い等様々な線引きで整理、崩したりする。リーダーは組織運営、危機対応の運営ではなく従来の仕様が役に立たない時に創造的な言語でメンバーを守る知性を持つ。大学の目的は社会貢献ではなく反社会性を担保しながら社会をクリエイトする者を育てる言葉を提供する場。戦争の反対概念は平和ではなく対話、多数決は途中で行う確認作業の1つの手法。関係の概念を変えれば過去と他人は変えられる。教育は選択肢を示しどんな判断でも挑んだ知の勇気を称え失敗も賞賛し次の機会を提供する事。

  • はるき

     楽しく分かりやすく、何となく皆が思い込んでる嘘を解き明かす。目から鱗とはこのこと!情報を鵜呑みにせず、しっかり考えることが大事。

  • ちょこ

    世の中で常識だと思われてることが実はそうとは限らない。40のテーマで常識を見つめ直す本。「あっわかる!」っていうのと「うーーーーん」ってのとあったかな。自分の考えと違うことをフェイクと表現するのもちょっと違う気もする。それだとあちら側と表裏一体になっちゃう気がするんだよねえ。常識を疑えっていうのはいいと思う。自分の中の「はて?」を大事にしたい。

  • Tomitakeya

    常識とされているが、実はそれはフェイクだということが列挙されていく。PTAはただの任意団体で始まる。政治のことはなるほどと思うこともあれば、それは著者の意見ではないのかと思ったこともある。 常識を疑う、当たり前のように言われていても根拠がないことも多くあることを教えてくれる。

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