Product Details
ISBN 10 : 4591149471
Content Description
絶望しなくていいのです。「絆の病」はこうして癒される―。治療が難しいとされる境界性パーソナリティ障害を克服した当事者の体験を、実績豊富な精神科医が臨床例を織り交ぜながら読み解いていく。複数の診断名は何を意味するか、カウンセリングでどこまで治るか、避けるべき薬は何かといった、当事者ならではの疑問に丁寧に答え、病の本質と回復への道筋を明らかにする。親やパートナーといった大切な人との関係に傷つき、苦しむすべての人に贈る希望の書。
目次 : 第1章 心の病に気づくまで(父の怒りから、母を守りたかった/ 弟が生まれて ほか)/ 第2章 精神科の医師にかかる(精神科医はどうやって診断しているのか?/ 薬の話 ほか)/ 第3章 「絆の病」と家族(優しさが病を癒す/ 自殺未遂からの逆転 ほか)/ 第4章 優しさのなかで変わっていく(たすけてって、いっていい/ 「病を克服」と生きづらさの表現 ほか)/ 第5章 どうやって回復したか―咲セリの場合(「何でも書いていいノート」(二〇〇四〜二〇〇六)/ 自分のリズムを知る(二〇一二〜二〇一三) ほか)
【著者紹介】
岡田尊司著 : 1960年、香川県生まれ。精神科医、作家。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒。京都大学大学院医学研究科修了。長年、京都医療少年院に勤務した後、岡田クリニック開業。現在、岡田クリニック院長。山形大学客員教授。パーソナリティ障害、発達障害治療の最前線に立ち、臨床医として人々の心の問題に向かい合っている
咲セリ : 1979年生まれ。思春期の頃から自傷、自殺念慮、依存に苦しみ、強迫性甚害、境界性パーソナリティ障害、双極性障害などを抱える。2004年、不治の病を患う猫と出会い、「まっすぐに生きている」姿にふれ、一歩を踏み出す。以来、依存や自傷を絶ち、病気を抱えながらでもできる在宅WEBデザインの仕事をする傍ら、講演やテレビ出演を通じ「いらない命なんてない」というメッセージを伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Takanori Murai
読了日:2020/07/14
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