Books

春宵十話

岡潔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334741464
ISBN 10 : 4334741460
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
岡潔 ,  

Content Description

数学は論理的な学問である、と私たちは感じている。然るに、著者は、大切なのは情緒であると言う。人の中心は情緒だから、それを健全に育てなければ数学もわからないのだ、と。さらに、情操を深めるために、人の成熟は遅ければ遅いほどよい、とも。幼児からの受験勉強、学級崩壊など昨今の教育問題にも本質的に応える普遍性。大数学者の人間論、待望の復刊。

目次 : 春宵十話/ 宗教について/ 日本人と直観/ 日本的情緒/ 無差別智/ 私の受けた道義教育/ 絵画教育について/ 一番心配なこと/ 顔と動物性/ 三河島惨事と教育/ 義務教育私話/ 数学を志す人に/ 数学と芸術/ 音楽のこと/ 好きな芸術家/ 女性を描いた文学者/ 奈良の良さ/ 相撲・野球/ 新春放談/ ある想像/ 中谷宇吉郎さんを思う/ 吉川英治さんのこと/ わが師わが友

【著者紹介】
岡潔 : 1901年、大阪市生まれ。京都帝国大学卒業。その後フランスに留学し、生涯の研究課題となる「多変数解析函数論」に出会う。後年、その分野における難題「三大問題」に解決を与えた。’49年、奈良女子大学教授に就任。’60年、文化勲章受章。’63年に毎日出版文化賞を受賞した「春宵十話」をはじめ、多くの随筆を著した。’78年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイ

    岡氏は、寺田虎彦先生は…とよく引き合いにだし、芥川は…と言及する。芥川と同世代なのだなあ。芥川の文章は、私も何度も繰り替えして読んでいるので、岡氏の意見に頷くことが多かった。教育に関しては、言いたいことはわかるが天才は黙っておいてください(笑) 彼の文章を読んでいると、数学はまず必死で解き、血が滲むほど考え抜き、そして自然の中でで気を抜く、そうしていれば難問にも閃きが出るように錯覚してしまうが、それは岡さんが天才だからで到底真似できる人は殆どいるまい。数学の天才は情緒に溢れた感性をもっていたのがよくわかる

  • mukimi

    過熱した頭と心を落ち着け、暴走する心拍数を整えてくれる、昭和の教養人による随筆集。「大脳が加熱しない隙間をつくる」「芸術(哲学、文学、音楽、絵画)に触れる」 など最近の自己啓発書でよく書かれていることがこの時代から普遍的なエリートの心がけとして挙げられているのが印象的。当たり前のようでこれまであまり聞かなかった「人間の中心は情緒である」という考えもとても心強い考えだとも思った。良くも悪くも自分を作ってくれた人生の旅路の中で出会った人々を我が師我が友と呼び大切に回顧する章がとても良かった。

  • ムッネニーク

    11冊目『春宵十話』(岡潔 著、2006年10月、光文社) 1963年2月に刊行された、大数学者・岡潔による随筆集の新装文庫版。表題作を含む23篇を収録。 数学とは学問芸術の一種であり「情緒」がわからなければそれを理解することは出来ない。絵画、文学、音楽、仏教など、知識よりも情操の教育の重要性を説く岡の言葉は、勉学がただの受験勉強になってしまっている現代にこそ広まって欲しい。 〈よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている〉

  • らむれ

    首をかしげる箇所もいくつかあるものの、ためになる随筆でした。面白い考え方もたくさんあって勉強になりました。ただ、情緒の意味、情緒・情操の違いなどが曖昧で、定義してから本題に入ってくれたらなぁ。。。理系なんやし。。。

  • すしな

    100-23.学問はなんのためにするのか?ということを考えさせられる内容でした。学校は学問をするところという認識はあるのですけど、実際は、いい大学に行くためだとか、いいところに就職するためだとか、実践的な部分で結果を出せる学校が人気があると思いますが、本来の学問に立ち返って、自然との調和や物事の真理を探求する感性を磨くという部分での教育も残していかないと、社会全体としては伸びていかないんじゃないかというところで、そういう分野の先生も認められるようになるといいなと思いました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items