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グラフィティ

岡本啓

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784783734581
ISBN 10 : 4783734585
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2014
Japan

Content Description

2014年現代詩手帖賞。

目次 : コンフュージョン・イズ・ネクスト/ 椅子/ 濃いピンク/ 8.28.1963/ ペットボトル/ グラフィティ/ 腐葉土/ 三月/ N・Dに/ 声/ 渚にて/ 赤い花/ 発声練習

(「BOOK」データベースより)

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岡本啓の詩集を見ると、今詩集を売ることの...

投稿日:2021/07/08 (木)

岡本啓の詩集を見ると、今詩集を売ることの難しさを感じる。歌集ではとてもポップな装丁なものも多いが、詩集ではまだあまり見ないように思える。ポップな装丁では、J-POPの歌詞のような軽い印象を与えかねないからだろうか。 「グラフィティ」 に関しては、そんな偏見なく読んでほしい。

カーク さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • misui

    改行や読点によって叙述が飛躍する、それが詩にリズムを生み出していて、小刻みな運動に身を任せるような読み心地。あるいはそのずれていくリズムが旅の様相を呈しもし、旅/運動の中で刹那を言葉にしようとする切実さ、もどかしさが常にある。なんとなく、アメリカから詩誌へ投稿を続けたというのにも納得する。「むこうのほうからは/明けはじめた水平線が見えるのに/ただこの地球に/立ちよるなんてことがあっていいものか/立ちよるとしか言い切れない短さを/どうやって/口にすればいいのか」(「発声練習」)

  • mer

    そもそも詩は1回読んだだけじゃ理解できないと思ってるけどこの詩に関しては5回読んでもまだ理解できなそうな、そんな難解さがあるように感じる。一つ一つの言葉選びがとても素敵だなと思った。

  • 白い重みに傷ついた枝を/腕をのばし ほどこうとする/きみのからだからは/氷のとけるおとがするけれど/雪にあとがつくように/さわったところがへこんだりはしない/はやくも夏時間にかわった、三月十日 あの日曜/ひらけた場所で/やわらかな土に鼻をうずめ/たおれた馬が/空をみてた しばらく、両目を/とじて まばらないたみを、すいこみ/雪に焦げた、枝をおく/ゆっくりあたたまってくからだから/動悸が やんで (「三月」)

  • kentaro mori

    ⚫︎そっけない、でもやっぱり/血がかよってる/靴のなかで指がぎゅっとまるまる/すみきった/ひときわふかい断層にみとれた/だけど/ざらつくおとのほか/なにかきこえていたか(椅子)⚫︎ふるえてちいさい/なくな/このしずかな新緑にあらわれる/ずっとまえから/かれの声は/熱をおびてるようにおもう(8.28.1963)⚫︎ここにあるものと、ありえたもの、その/揺らぎに身体ごと奪われる/だれかがいつか忘れていった声に/ふるえる瞬間がある/蛍光色でさけぶ/汚れたアルファベット/下が透けて見えるわけじゃない、ただ/

  • メデスキ

    言葉そのものに強さが無いのが物足りないところだが、たとえば「声」での< 舗道で はだしのきみと、すれちがった 小さくわめく鉄のゴミ箱 ダンク 息もつかず ハイヒールをぶちこむきみの 不穏なまなざしが とうとつに 雲間からさしこんでくる > あたりなんかが、この著者の個性、つーか肝だと思う。言葉じゃなくて、画で勝負する人。

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