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七つの大罪

岡崎琢磨

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784299057211
ISBN 10 : 429905721X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人を罪に陥れる七つの悪徳を
「七」に縁のあるミステリー作家が描く。
驚愕、恐怖、狂気……一気読みの七編!

【七つの大罪】
「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」を示し、
キリスト教において、人を罪に導くとされる七つの悪徳。

「罪の名は傲慢」中山七里/傲慢
名を馳せ人望も厚い一方で、弟子や秘書に対するパワハラが常態化している人気ジャーナリストに性的暴行された新人ジャーナリストは警察に駆け込む。

「手の中の果実」岡崎琢磨※7月7日生まれ/怠惰
突然不登校になった息子。原因がわからず不安が募る妻と私。私は葡萄農家である妻の実家に、息子と二人で滞在することを提案すると、息子は――。

「移住クライシス」川瀬七緒/憤怒
自閉スペクトラム症を抱える息子の療育のために山梨の集落へ移住した矢先、息子が池に落ちて死亡した。悲嘆に暮れる夫婦の前に、大鎌を持った老婆が現れた。

「オセロシンドローム」七尾与史/嫉妬
久呂恵は夏目漱石の『こころ』で意気投合したKと交際に発展するが、嫉妬深さが原因で別れを告げられる。Kに言い寄る女がそそのかしていると疑った久呂恵は……。

「十五分」三上幸四郎/強欲
20万人超の登録者数をもつ動画配信者のイッツミーは、同業者であるQRお雪の殺害容疑をかけられていた。週刊誌記者の綺ヶ崎は、判決待ちのイッツミーの取材に訪れる。

「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん/色欲
隠しているエロ本を高校生の息子が読んでいた。叱ろうとすると「謝るのは父さんのほうだ」と言い始め……。

「最初で最高のひとくち」若竹七海/暴食
野放図で我儘な公介のため、ママはたくさんの料理をし、掃除をし、後片付けをし、工場で働く。そんなある日、葉村晶という探偵が人捜しにやってきた。

【著者について】

●中山七里
なかやま・しちり。一九六一年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて第八回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し二〇一〇年デビュー。ほかの著書に『いまこそガーシュウィン』『連続殺人鬼カエル男』『総理にされた男』『護られなかった者たちへ』『境界線』(以上、宝島社)、『能面検事』(光文社)『氏家京太郎、奔る』(双葉社)、『棘の家』(KADOKAWA)、『ヒポクラテスの困惑』(祥伝社)、『作家刑事毒島毒島の暴言』(幻冬舎)、『彷徨う者たち』(NHK出版)など多数。

●岡崎琢磨
おかざき・たくま。一九八六年七月七日生まれ。京都大学法学部卒業。第十回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(宝島社)で二〇一二年デビュー。同書は二〇一三年、第一回京都本大賞に選ばれた。同シリーズのほか、著書に『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』(実業之日本社文庫)、『鏡の国』(PHP研究所)など多数。

●川瀬七緒
かわせ・ななお。一九七〇年福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。第五七回江戸川乱歩賞を受賞し、『よろずのことに気をつけよ』で二〇一一年デビュー。二〇二一年に『ヴィンテージガール仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第四回細谷正充賞を受賞し、二〇二二年に同作が第七五回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また二〇二三年に同シリーズの本書所収の「美しさの定義」が第七六回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ほかの著書に、「法医昆虫学捜査官」シリーズをはじめ『四日間家族』『詐欺と詐欺師』など多数。

●七尾与史
ななお・よし。一九六九年、静岡県生まれ。第八回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました!』(宝島社)で二〇一〇年デビュー。他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)、『全裸刑事チャーリー』(宝島社文庫)など多数。

●三上幸四郎
みかみ・こうしろう。鳥取県生まれ。大学卒業後、三年間のサラリーマン生活を経て、脚本家として活躍。これまでに『名探偵コナン』『電脳コイル』『特命係長只野仁』『特捜9』など数多くのテレビドラマ、アニメの脚本を執筆する。二〇二三年度第六九回江戸川乱歩賞を受賞し、「蒼天の鳥」で小説家デビュー。

●カモシダせぶん
かもしだ・せぶん。一九八八年、神奈川県川崎市生まれ。松竹芸能タレントスクール東京校出身。二〇一三年、「松竹お笑いビブリオバトル」で優勝。お笑いコンビ「デンドロビーム」のメンバー。現在は東京都内の書店で働く、現役の書店員芸人。お笑い芸人初の日本推理作家協会所属。著書に『探偵はパシられる』(PHP研究所)、『書店員芸人〜僕と本屋と本とのホントの話〜【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】』(Kindle版)がある。

●若竹七海
わかたけ・ななみ。一九六三年、東京生まれ。立教大学文学部卒。一九九一年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。二〇一三年、『暗い越流』で第六六回日本推理作家協会賞”短編部門”を受賞。二〇一五年、葉村晶シリーズ『さよならの手口』でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード二〇一五”国内部門を受賞、『このミステリーがすごい!』(宝島社)四位。二〇一六年、同シリーズ『静かな炎天』が『このミステリーがすごい!』(宝島社)二位、“SRアワード二〇一七”国内部門、ファルコン賞を受賞。二〇一八年、同シリーズ『錆びた滑車』が『このミステリーがすごい!』(宝島社)三位。著書に『悪いうさぎ』(日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”候補)など多数。


【著者紹介】
カモシダせぶん : 1988年、神奈川県川崎市生まれ。松竹芸能タレントスクール東京校出身。2013年、「松竹お笑いビブリオバトル」で優勝。お笑いコンビ「デンドロビーム」のメンバー。現在は東京都内の書店で働く、現役の書店員芸人。お笑い芸人初の日本推理作家協会所属

中山七里 : 1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて第八回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し2010年デビュー

岡崎琢磨 : 1986年7月7日生まれ。京都大学法学部卒業。第十回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(宝島社)で2012年デビュー。同書は2013年、第一回京都本大賞に選ばれた

川瀬七緒著 : 1970年福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。第五七回江戸川乱歩賞を受賞し、『よろずのことに気をつけよ』で2011年デビュー。2021年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』で第四回細谷正充賞を受賞

七尾与史 : 1969年、静岡県生まれ。第八回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました!』(宝島社)で2010年デビュー

三上幸四郎 : 鳥取県生まれ。大学卒業後、3年間のサラリーマン生活を経て、脚本家として活躍。2023年度第六九回江戸川乱歩賞を受賞し、『蒼天の鳥』で小説家デビュー

若竹七海 : 1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年『僕のミステリな日常』(東京創元社)でデビュー。2013年、『黒い越流』(光文社)で第六六回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2018年『錆びた滑車』(文藝春秋)が『このミステリーがすごい!』(宝島社)3位など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    9月の第一作は、キリスト教の七つの悪徳に纏わるアンソロジー短編集です。七人の作家の内、既読は、5/7、どの作品も面白いですが、オススメは、「手の中の果実」岡崎琢磨 ※7月7日生まれ/怠惰&「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん/色欲です。 https://tkj.jp/book/?cd=TD057211

  • いつでも母さん

    【七つの大罪】七に縁のある作家7名のアンソロジー。色んな縁がある(笑)大罪は傲慢・怠惰・憤怒・嫉妬・強欲・色欲・暴食の七つだ。えぇ!どれも少しずつ誰しもの内面にあるよね。それをこれはどう?ってグイグイ抉るのだが、短編で良かったと思う読後感。どんでん返しやら、ほっこりラストに、不快(当方比)、やれやれだったりもしたが、ラストの若竹さんにはあんぐり(褒めてます)参りましたの感。

  • りゅう☆

    人気ジャーナリストに性的暴行を受けて訴えた新人ジャーナリストの「傲慢(プライド)」まみれの攻防の末の大どんでん返しが胸糞悪い中山七里さん。不登校の息子に葡萄の収穫をさせて安堵しつつ、不登校の理由をミステリー調で明らかにするのが面白かった「怠惰」岡崎琢磨さん。5歳の息子が移住先で亡くなった本当の理由を知って「憤怒」な川瀬七緒さん。「嫉妬」が凄すぎてストーカーからの殺人事件の真相にアッと驚く七尾与史さん。15分はどんな人でも有名になれる、面会時間も、そして最期は…「強欲」三上幸四郎。父のまさかの仕事に驚くも→

  • yukaring

    「七つ」の悪徳を「七」に縁のある作家さんが描くという遊び心満載の短編集。岡崎琢磨さんの「七月七日生まれ」という絡みには笑っちゃったけど。七つの短編はグロ系や狂気物、ほっこりするものまでバリエーション豊かなラインナップ。特に面白かったのは憤怒/川瀬七緒さんの「移住クライシス」見かけではわからない人間の闇深さにゾッとさせられる。またタイトル通りオセロのように黒と白がたちまち入れ替わる様が見事な「オセロシンドローム」嫉妬/七尾与史さんのトリッキーさも好み。実力派の作家さんばかりでとても読み応えがあり楽しかった。

  • hirokun

    ★3 七に関係する作家さんによる、ななつのたいざいをだいざいにした短編集。初読みの作家さんが多く、面白い作品とそうでもない作品に分かれ、期待したほどでもなかった。七つの大罪への関わり方については、中にはあまりにもあっけなくよく理解出来ないものもあった。

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